一部アフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

そこで本記事では、「そんなにひどい出来ではなくない?!」と感じたセレクトラ編集部が、映画『リターン・トゥ・サイレントヒル』を忖度なしでレビュー。さらに、物語の核心や読み取りづらい結末についてもネタバレありで分かりやすく紐解いていきます。

アマプラ

Amazonプライムビデオで国内外の映画・ドラマ・アニメ・ドキュメンタリー作品を楽しもう。Amazonプライムオリジナル作品も話題作たくさん!月額600円

30日間無料トライアル

『リターン・トゥ・サイレントヒル』の評価は?

Amazonプライム・ビデオでの配信がスタートするやいなや、SNSや映画レビューサイトで大きな注目を集めている本作。しかし、その評価はまさに「賛否両論」です。

Amazonプライム・ビデオでは星2.6(435件のレビュー)と、辛口な評価が目立ちます。

セレクトラ編集部がリアルな視聴者の声を徹底調査したところ、本作の評価は以下のようなポイントで二分されていることが分かりました。

高評価派:ファン納得の「圧倒的な映像美と世界観」

まず、本作を絶賛しているファンの多くが挙げているのが、原作ゲームへのリスペクトと映像の質感です。

  • クリストフ・ガンズ監督ならではの世界観:映画版1作目を手掛けた監督ならではの、霧に包まれた街や、不気味でありながらどこか美しい「裏世界」の表現が健在
  • クリーチャーの造形美:代名詞とも言える三角頭やバブルヘッドナースの質感がリアルで、鉄の重みや生々しい汚れまで見事に再現されている
  • ゲーム体験の再現:作中に「セーブポイント」を彷彿とさせる要素が盛り込まれているなど、原作ゲーム『サイレントヒル2』のプレイヤーならニヤリとするファンサービスが満載

「理解する映画ではなく、悪夢を体感するホラー映画として最高」「クリーチャーの造形だけでお釣りがくる」といった、ビジュアル面を高く評価する声が目立ちます。

低評価派:映画独自の「ストーリー改変」への戸惑い

一方で、厳しい評価をしている人たちの理由は、主にシナリオや構成にあります。

  • 原作ゲームとの設定の違い:ベースとなっているゲーム『サイレントヒル2』の重厚な心理ホラー要素に比べ、映画独自の新解釈やカルト教団の要素が絡むことで「思っていたストーリーと違う」と感じる原作ファンが続出
  • 詰め込みすぎな展開:1時間45分という限られた上映時間のなかで展開するため、やや唐突なシーン転換や、キャラクターの掘り下げ不足を感じる部分も
  • CGの好みが分かれる:一部の演出において「前作のようなアナログな生々しさが減り、CG感が気になった」という指摘もあった

【セレクトラ編集部によるレビュー】『リターン・トゥ・サイレントヒル』の評価が分かれる理由

霧に包まれたサイレントヒルの街を歩く主人公と、迫りくるクリーチャーを描いた『リターン・トゥ・サイレントヒル』のビジュアル

『サイレントヒル2』および『リメイク版サイレントヒル2』をプレイした筆者としては、本作の評価が分かれているのは、ファンサービスを前提に作られているからではないかと考えています。

原作の雰囲気を忠実に再現しているからこそ、未プレイユーザーには不親切

筆者は、サイレントヒルに向かう導入からずっと「ゲームの世界だ!」と大興奮でした。

知っているキャラクターが登場するのはうれしいですし、ライイングフィギュアが登場した際には思わず手を叩いて喜んだほどです。わー!いっぱい毒液吐いてるー!(拍手)

景色やクリーチャーの再現度も非常に高く、観ているだけでも楽しめました。原作ファンにとっては、「まさにサイレントヒル2だ」と感じる場面が随所にあります。

しかし、原作を忠実に再現しているからこそ、どうしても説明不足に感じる部分もありました。

ゲームでは断片的な情報を自分で拾いながら世界観を理解していく楽しさがありますが、映画ではその補足が少なく、ゲーム未プレイの視聴者にはやや不親切に映ってしまいます。

「サイレントヒルとは何か」「登場するクリーチャーにどんな意味があるのか」「マリアは一体誰なのか」といった背景知識がないままでは、物語に没入しづらいのも無理もありません。

1時間45分にまとめるのは無理がある

突き詰めると、賛否両論になっている理由は「1時間45分にまとめるのは無理がある」というこの1点に尽きるのではないでしょうか。

そもそも、ゲーム『サイレントヒル2(リメイク版)』はストーリーを把握したうえでプレイしても、じっくり進めれば20時間ほどかかります。

映画ではバトル要素を大幅に削れるとはいえ、考察必須の『サイレントヒル2』を1時間45分にまとめるのは、どうしても無理があったように感じます。

原作ゲームとの設定変更についても、物語を整理するうえではある程度仕方なかったのではないでしょうか。アンジェラやローラの設定を原作そのままにすると、ストーリーがますます取っ散らかってしまって、観客に「結局何だったの?」という印象を与えかねません。

その点、「メアリー」を物語の中心に据えた改変は正解だったと思います。ただ、そうなると「エディーは何なんだ」「エディーは本当に必要だったのか?」という疑問が残ってしまうのですが…

評価が分かれるのは当然だが、ゲームを知っている人間としては悲しい

この記事の結論はまさにこれです。『リターン・トゥ・サイレントヒル』は決して駄作ではありません。

評価が分かれてしまうのも理解できますが、原作を知る人間としては、この作品が酷評されてしまうのが少し悲しく感じます。『サイレントヒル2』はゲーム史に残る傑作なのですから。

「全然面白くなかった」「意味が分からなかった」と感じるなら、四の五の言わず『サイレントヒル2』をプレイしてください。リメイク版はSony Interactive EntertainmentのPlayStation 5、PC(Steam)、そしてMicrosoftのXbox Series X/Sでプレイ可能です。

映画と同じ声優陣による演技も楽しめるので、作品世界により深く没入できるはずです。

『リターン・トゥ・サイレントヒル』のネタバレ|よくある質問形式で疑問を解決!

最後に、『リターン・トゥ・サイレントヒル』および『サイレントヒル2』のネタバレを簡単にお伝えします。事前知識を入れたうえで視聴したい方、観終わったけどなんだかスッキリしない方はぜひ参考にしてみてください。

この先はネタバレを含みます

各項目をタップすると回答が開きます。まだ視聴していない方はご注意ください。

『リターン・トゥ・サイレントヒル』という作品を視聴するうえで、前提として知っておきたいのが世界観です。

『サイレントヒル』シリーズに登場するクリーチャーは、誰かの恐怖や悪夢、トラウマが具現化したもので、その形を取っていることには必ず理由があります。

『サイレントヒル2』も同じで、主人公・ジェイムスや登場人物たちの深層心理や妄想がクリーチャーとして現れます。ちなみに、基本的にクリーチャーは本人以外には見えない設定のようです(主人公は除く)。

そのため、『リターン・トゥ・サイレントヒル』の様変わりした世界も、どこまで現実なのか(ジェイムスの妄想なのか)定かではありません。

登場人物の設定が大きく異なります。まず、原作のジェイムスはカウンセリングを受けていませんし、メアリーとの出会いもはっきりとは描かれていません。

次に、映画の軸になっているメアリーの設定です。カルト宗教の話は原作に一切ありません。さらに、原作の登場人物の複数の要素がメアリーに統合されています。

原作では父親から身体的虐待・性的虐待を受けていたアンジェラは、映画ではメアリーの過去の姿(父親やカルト信者から身体的虐待・性的虐待を受けていた姿)の象徴に。

原作でのローラはメアリーの心の支えであり、本当の子どものように大切にしていた存在でしたが、映画ではメアリーの幼少期の象徴であり、ローラが抱えていた不気味な赤ん坊は、おそらくメアリーが望まない妊娠の上に堕胎した子どもの象徴でしょう。

原作との違いはまだまだあります。原作にあったエディーのいじめに関するシーンはすべて省かれていますし、アンジェラの結末も描かれておらず、湖に関する伝説の話もありません。映画のジェイムスがメアリーのことしか見ていないので、メアリーとマリアのどちらを取るか悩む原作シーンもなかったです。

違いを挙げ始めるとキリがないのですが、映画は原作の設定を上手く改変して1時間45分にまとめた作品と言えます。

主人公・ジェイムスがメアリーと一緒に車に乗って、サイレントヒルから出ていく最後のシーンは、おそらくジェイムスの夢です。

映画も原作通り「In Water」エンド、つまり亡くなったメアリーとともに車で湖に落ちて死亡エンドだと思うので、最後の明るいシーンは「こういう結末もあったら良かったのにね」という祈りのようなものだと思います。

画家である主人公のジェイムスは、運命的な出会いを果たした恋人・メアリーを病気で亡くし、深い絶望の中にいました。しかしある日、死んだはずの彼女から「サイレントヒルで待っている」という一通の手紙が届きます。

一縷の望みをかけて、霧に包まれた不気味な街「サイレントヒル」へと足を踏み入れたジェイムス。「人々はサイレントヒルから去った」と語る女性・アンジェラと別れ、ひとりサイレントヒルを探索していると、かつてメアリーと訪れたナイトクラブにたどりつきました。

街の人々はメアリーとその父ジョシュアを敬愛しており、メアリーの恋人であるジェイムスのこともあたたかく受け入れてくれたことを思い出していると、異形の怪物に遭遇。様変わりした街を必死に駆けながら、ジェイムスは怪物から逃げ続けます。

必死で逃げた先には、メアリーと暮らした部屋がありました。ジェイムスはメアリーの部屋で祭壇を見つけます。十数人もの「家族同様の人たち」がメアリーの部屋を訪れていたことを思い出したジェイムスは、さらに探索を続けます。

三角頭の異形から命からがら逃げたあと、マリアと名乗る女性に出会います。マリアとともにメアリーを探している最中、マリアはメアリーの父・ジョシュアが教主のカルト教団について語り始めます。メアリーは数多くの信者の前で薬を飲まされ、信者に傷つけられ、物のように扱われる「儀式」が何度も行われていました。

メアリーに関する全てを思い出したジェイムスですが、それと同時にさらに世界が一変。襲い来る異形からまたも逃げます。心が折れそうになりながらも、メアリーを探すことを諦めません。

湖畔で目覚めたジェイムスは、彼女の姿を探し、燃え上がるホテルの奥へと進みます。そこで、薬のせいで瀕死状態の彼女に懇願され、彼女に手をかけたことを思い出します。ついに異形の姿に変えたメアリーと対峙したジェイムスは、彼女をそっと受け入れました。

ジェイムスがふと気がつけば、目の前にはシーツに包まれたメアリーの遺体が安置されていました。メアリーとともにいるべきだった。メアリーをひとりにするべきではなかった。メアリーの遺体とともに車に乗り込んだジェイムスは、そのまま湖に突っ込みます。

ジェイムスが再び目を覚ますと、目の前には出会った日のメアリーの姿がありました。元気な彼女の姿に込み上げる想いを伏せたまま、彼女を車に乗せたジェイムスは、サイレントヒルではない遠いどこかへ車を走らせるのでした。

ホラー好きなら一度は『リターン・トゥ・サイレントヒル』を観てほしい!

Amazonプライム・ビデオで配信中の映画『リターン・トゥ・サイレントヒル』の評価とネタバレについて解説してきました。

セレクトラ編集部の結論としては、「ストーリーにやや駆け足な部分は目立つものの、ネットの『ひどい』という極端な悪評で敬遠するにはあまりにももったいない、近年のホラー映画でもトップクラスの映像美を誇る怪作」ということです。

原作ゲームのファンはもちろん、ダークで美しいサイコホラー映画が好きな方なら、間違いなく「サイレントヒル」の世界を楽しめるはずです。

配信中だからこそ、仕事終わりや週末の夜に部屋を暗くして、あの霧に包まれた街へ足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?あなたの目には、この映画がどう映るか、ぜひその目で確かめてみてください!

関連記事:【ギレルモ・デル・トロ新作】『フランケンシュタイン』はどこで見れる?日本の配信日・キャスト・見どころまとめ

アマプラ

Amazonプライムビデオで国内外の映画・ドラマ・アニメ・ドキュメンタリー作品を楽しもう。Amazonプライムオリジナル作品も話題作たくさん!月額600円

30日間無料トライアル