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調査会社TrendForceが2026年9月3日に公表したレポートで、iPhone 18シリーズの店頭価格が前モデル比で約10〜20%上昇すると予測されました。

この予測が注目を集めているのは、値上げの「理由」が具体的な数字で示されたためです。カギを握るのは、iPhoneのストレージやメインメモリを構成する半導体メモリの価格。TrendForceは、256GB Proモデルのメモリコストが2026年第3四半期(7〜9月)に前年同期比で約400%高い水準になると見積もっています。

そして、その象徴が「約36万円から」とされる折りたたみiPhoneです。Appleの新製品発表会(日本時間9月10日午前2時)を目前に控えた今、この記事ではTrendForceの予測内容を整理し、iPhone 18シリーズの予想価格と値上げの背景をわかりやすく解説します。

この記事の要点
  • TrendForceが2026年9月3日に予測を公表。iPhone 18シリーズの価格は前モデル比で約10〜20%上昇の見込み。
  • 最大の理由は256GB Proモデルのメモリコストが2026年第3四半期に前年同期比で約400%高くなること。
  • 折りたたみiPhone(社内呼称iPhone Ultra)は約2,099〜2,299ドル、日本円でおおよそ36万〜40万円からと予測。
  • iPhone 18 Proは約21万〜23万円、Pro Maxは約23万〜25万円と試算されている。
  • Appleは利益率を削って値上げ分の一部を吸収する見込み。正式価格は9月10日の発表で確定する。

TrendForceが示した「メモリコスト約400%高騰」とは

TrendForce(トレンドフォース)は、半導体やディスプレイ、スマートフォン市場を専門とする台湾の調査会社です。部品の需給や価格動向をもとにメーカーの製造コストを分析しており、今回のレポートもその一環として公表されました。

9月3日のレポートが指摘したこと

レポートの核心は、iPhone 18シリーズの値上げが「メモリ価格の上昇」に強く引っ張られている、という点です。TrendForceは、256GBのProモデルにおいて、メモリにかかるコストが2026年第3四半期に前年同期比で約400%高い水準になると見積もっています。ほかの部品サプライヤーとの価格交渉だけでは、この上昇分を吸収しきれないとされます。

ここでいうメモリとは、写真やアプリを保存するストレージ用の「NAND型フラッシュメモリ」と、動作を担う「DRAM(メインメモリ)」の両方を指します。iPhoneはこの2種類の半導体を大量に使うため、メモリ価格の変動が製造原価に直結するのです。

なぜメモリ価格はここまで上がったのか

メモリ価格は典型的な「シリコンサイクル」(供給過剰と需要回復を繰り返す景気循環)の影響を受けます。2022〜2023年は供給過剰で価格が大きく下落しましたが、2025年後半からは一転して上昇局面に入りました。

上昇を牽引しているのは、生成AI向けのサーバーやデータセンターの需要拡大です。AI向けの高性能メモリに各社が生産能力を振り向けた結果、スマートフォン向けを含む市場全体で需給が引き締まり、価格が押し上げられました。毎年秋の新型iPhone向けに夏ごろから部品調達が集中することも、価格上昇の圧力になっています。

iPhone 18シリーズの予想価格【早見表】

TrendForceの予測をもとに、各モデルの予想価格を一覧にまとめました。ドル建ての金額がTrendForceの試算で、日本円はおおよその目安です(為替レートや税・キャリア価格により変動します)。

iPhone 18シリーズの予想価格(TrendForce予測)

モデル 予想価格(米ドル) 日本円の目安 発売時期(予想)
iPhone 18 Pro 約1,249〜1,299ドル 約21万〜23万円 2026年秋
iPhone 18 Pro Max 約1,349〜1,399ドル 約23万〜25万円 2026年秋
折りたたみiPhone(iPhone Ultra) 約2,099〜2,299ドル 約36万〜40万円 2026年秋
折りたたみiPhone(最上位構成) 約3,000ドル前後 約52万円 2026年秋
iPhone 18(無印)/18e/Air 2 未確定 未確定 2027年春

※TrendForceの予測に基づく参考値。日本円は概算の目安であり、正式価格はApple発表時に確定します。

シリーズ全体では前モデル比で約10〜20%の上昇が見込まれています。標準モデル(無印・18e・Air 2)は2026年秋には登場せず、2027年春にずれ込むとみられており、秋の主役はPro系と折りたたみに絞られる見通しです。

「約36万円」折りたたみiPhoneの価格の内訳

今回のレポートで最もインパクトが大きいのが、Apple初の折りたたみiPhone(社内呼称はiPhone Ultraとされます)の価格です。開始価格が約2,099〜2,299ドル、日本円でおおよそ36万〜40万円からとされ、ストレージ最大構成では約3,000ドル(約52万円)に達する可能性も指摘されています。

なぜ折りたたみはここまで高いのか

折りたたみiPhoneが高価になる理由は、メモリコストだけではありません。折りたたみ可能な大型有機ELディスプレイ、開閉に耐えるヒンジ機構、薄型化のための特殊な部品など、新カテゴリーゆえの高コストな部材が積み重なります。量産の初期段階では歩留まり(良品率)も安定しにくく、1台あたりの製造原価が高止まりしやすいのが実情です。

「20周年」を意識した戦略モデル

初代iPhoneの登場から数えて節目のタイミングにあたることもあり、折りたたみiPhoneはAppleにとって象徴的なフラッグシップと位置づけられています。価格が高くても話題性と存在感で牽引する、いわば「ショーケース」的なモデルです。スペックや発売時期の詳細な噂は、別記事でまとめています。

Appleはどこまでコストを吸収するのか

ここで押さえておきたいのは、部品コストの上昇がそのまま店頭価格に転嫁されるわけではないという点です。TrendForceは、Appleが自社の利益率を削ることで、値上げ分の一部を吸収する見込みだと分析しています。

背景には、景気の先行き不透明感のなかで販売台数(市場シェア)を維持したいというAppleの狙いがあります。大幅な値上げは買い替え需要を冷やすため、値上げ幅はある程度抑えられる可能性があります。また今回のPro系は、2nm世代の新チップ・冷却機構の改良・バッテリー容量の拡大といった着実な進化はあるものの、外観を一変させるような「劇的なアップグレード」には乏しいとみられており、この点も強気の価格設定を難しくしています。

つまり、「メモリ価格の高騰」という上げ圧力と、「シェア維持」という下げ圧力のせめぎ合いのなかで、最終的な価格が決まります。関税の影響を含めた値上げの全体像は、別記事でも解説しています。

9月10日の発表を前に、私たちはどうすべきか

今回の予測はあくまでTrendForceによる試算であり、確定価格は日本時間2026年9月10日午前2時のイベントで判明します。値上げが予測される局面で、購入を検討している方が取れる選択肢は主に次の3つです。

  • 発表を待って最新モデルを狙う。最新スペックを得られる一方、値上げ分のコストを負担する可能性がある。
  • 値上げ前に現行のiPhone 17を購入する。各キャリアのMNP割引が重なる今はコストパフォーマンスが高い。
  • 新モデル発売後に型落ちとなるiPhone 17の値下がりを狙う。ただし在庫がなくなる点には注意が必要。

「どうしても最新の折りたたみが欲しい」という方以外は、現行モデルの特価と割引が出ている今の購入も十分に合理的な選択です。iPhone全体の値上げの動向と、中古・格安SIMを含めた安く買う方法はiPhone一斉値上げ!値上げの理由とiPhoneを安く手に入れる方法で詳しく解説しています。イベント当日の詳細と視聴方法は、次の記事で確認できます。

iPhone 18の値上げ・予想価格に関するよくある質問

TrendForceの予測では、開始価格が約2,099〜2,299ドル(日本円でおおよそ36万〜40万円)とされています。ストレージ最大構成では約3,000ドル(約52万円)に達する可能性も指摘されています。いずれもアナリスト予測に基づく参考値で、正式価格はAppleの発表で確定します。

最大の要因はメモリコストの高騰です。TrendForceは、256GB Proモデルのメモリコストが2026年第3四半期に前年同期比で約400%高い水準になると見積もっています。メモリ価格は2025年後半から上昇局面に入っており、AIサーバー・データセンター向けの需要拡大が背景にあります。加えて2nm世代の新チップや大容量化も製造原価を押し上げます。

TrendForceの試算では、iPhone 18 Proが約1,249〜1,299ドル(約21万〜23万円)、iPhone 18 Pro Maxが約1,349〜1,399ドル(約23万〜25万円)とされています。シリーズ全体では前モデル比で約10〜20%の上昇が見込まれています。

標準モデルのiPhone 18・iPhone 18e・iPhone Air 2は、2026年秋ではなく2027年春にずれ込む見込みです。価格は正式発表を待つ必要がありますが、シリーズ全体の値上げ傾向を踏まえると、前モデルより高くなる可能性があります。

いいえ。TrendForceによる予測であり、Appleの公式発表ではありません。Appleは利益率を削ってコスト上昇分の一部を吸収するとみられ、実際の値上げ幅が予測より抑えられる可能性もあります。確定価格は日本時間2026年9月10日午前2時のイベントで判明します。