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近年、短時間に猛烈な雨が降る「ゲリラ豪雨」が夏の風物詩のように増えています。ゲリラ豪雨につきものなのが落雷で、雷が電線や変圧器に落ちると、その地域一帯が突然停電することがあります。
また、2026年はエルニーニョ現象が発生しており(気象庁)、天候が不安定になりやすい年とされています。ゲリラ豪雨や大雨、それにともなう停電への備えの重要性は、これまで以上に高まっています。
そして停電が起きたとき、多くの家庭で真っ先に止まるのがインターネットです。「スマホの電池はあるのにWi-Fiだけつながらない」「在宅ワーク中に急にネットが落ちた」という経験がある方も多いのではないでしょうか。
- 光回線もホームルーターも、停電した瞬間にネットが使えなくなる
- ポケットWiFi(モバイルルーター)は内蔵バッテリーで停電中もつながる
- ただし基地局が被災すると圏外になるため、過信は禁物
- 備えの基本は「ポケットWiFi+大容量モバイルバッテリー」の2点セット
本記事の内容は2026年8月18日時点の一般的な通信の仕組みにもとづく解説です。実際の停電時の挙動は、停電の規模・基地局の被災状況・お使いの機種によって変わります。防災用品の準備とあわせて、日ごろから確認しておきましょう。
早見表|停電時に使える通信手段はどれ?
ゲリラ豪雨で停電したとき、それぞれの通信手段が使えるかどうかをまとめました。ポイントは「電源をコンセントに頼っているか、バッテリーを持っているか」です。
停電時に使える通信手段の早見表
| 通信手段 | 停電時に使える? | 電源 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 光回線(ONU+ルーター) | ✕ すぐ停止 | コンセント必須 | ONU・宅内ルーターが停電で停止。UPSがあれば一時的に延命できる |
| ホームルーター (home 5G・WiMAX・SoftBank Air・Rakuten Turbo) |
✕ すぐ停止 | コンセント必須 | バッテリー非搭載。停電した瞬間にオフラインになる |
| ポケットWiFi(モバイルルーター) | ◯ 使える | 内蔵バッテリー | 基地局が生きていれば数時間つながる。本体の充電切れに注意 |
| スマホのテザリング | ◯ 使える | 内蔵バッテリー | 電池の消耗が激しい。モバイルバッテリー併用が前提 |
| 00000JAPAN (災害用無料Wi-Fi) |
△ 大規模災害時のみ | 設備側の電源 | ゲリラ豪雨程度の停電では開放されないことが多い |
◯=停電中も基本的に利用可能、△=条件付き、✕=利用不可。基地局の蓄電池による稼働時間や00000JAPANの開放は状況により異なります。2026年8月18日時点の一般的な仕組みにもとづく整理です。
表のとおり、コンセントに頼る光回線とホームルーターは停電に弱く、バッテリーを持つポケットWiFiとスマホは停電に強いという違いがはっきり出ます。次から、その理由を順に見ていきましょう。
なぜホームルーターや光回線は停電で即使えなくなるのか
光回線もホームルーターも、機器の電源をすべて自宅のコンセントから取っています。そのため、停電で電気が止まると機器そのものの電源が落ち、ネットも同時に切れます。
光回線はONUとルーターが同時に止まる
光回線は、壁から来た光ファイバーを「ONU(回線終端装置)」で電気信号に変換し、そこから宅内のWi-Fiルーターに配っています。このONUとルーターのどちらもコンセント電源が必要なので、停電するとまとめて停止します。さらに通信会社側の設備(局舎)が被災していれば、電気が戻っても復旧に時間がかかることがあります。
ホームルーターはバッテリーを積んでいない
「ホームルーターはコンセントに挿すだけだから災害に強そう」というイメージがありますが、実際は逆です。home 5G・WiMAXのホームルーター・SoftBank Air・Rakuten Turboといった据え置き型の機器はいずれもバッテリーを内蔵しておらず、停電すると即オフラインになります。持ち運びできないぶん、停電時の弱さはむしろ光回線と同じと考えておきましょう。
「据え置き型のホームルーター」と「持ち運べるポケットWiFi」は名前が似ていますが、停電への強さは正反対です。両者の違いをあらためて整理したい方は、ポケットWiFiとは?の解説もあわせてご覧ください。
ポケットWiFi(モバイルルーター)が停電に強い理由
スマホと同じ充電式バッテリーで動く
ポケットWiFiは、スマホと同じように本体に充電式バッテリーを内蔵しています。だからコンセントからの給電が止まっても、バッテリーが残っている限りネットにつながり続けます。ここが据え置き型のホームルーターとの決定的な違いです。
ゲリラ豪雨による停電の多くは数時間以内に復旧するため、フル充電のポケットWiFiが1台あれば、停電のあいだも情報収集や連絡を続けられる可能性が高くなります。
過信は禁物|基地局と充電切れに注意
ただし、ポケットWiFiにも限界があります。ポケットWiFiは最寄りの基地局の電波を使うため、基地局そのものが被災すると圏外になり使えません。停電の場合、基地局は備え付けの蓄電池で数時間は稼働することが多いですが、長時間の停電では圏外になることもあります。
もう一つの注意点は、本体の充電切れです。停電が長引くとポケットWiFi自体のバッテリーも尽きるため、後述するモバイルバッテリーやポータブル電源での充電手段を用意しておくことが大切です。
落雷をともなうゲリラ豪雨のときは、雷サージ(過大な電流)で機器が壊れることがあります。停電の前後は、可能であればルーターなどの電源プラグをコンセントから抜いておくと、機器の故障を防ぎやすくなります。
ゲリラ豪雨・停電に備える通信の3ステップ
特別な設備がなくても、次の3つをそろえておけば、突然の停電でも慌てずにネットを確保できます。
- 停電中もつながる「ポケットWiFi」を1台用意し、普段からフル充電しておく
- ポケットWiFiとスマホを充電できる「大容量モバイルバッテリー」を常備する
- 大規模災害時に開放される無料Wi-Fi「00000JAPAN」の存在を知っておく
とくに①と②は、ゲリラ豪雨の短時間停電ならこれだけで乗り切れることがほとんどです。台風シーズンの長時間停電にも備えるなら、スマホやポケットWiFiを何度も充電できるポータブル電源があるとさらに安心です。
停電時の役割分担がコツ
通信はバッテリー内蔵のポケットWiFiに任せ、スマホの電池は安否確認・情報収集のために温存する。こうすると、限られたバッテリーを効率よく使えます。
③の「00000JAPAN」は、大規模災害のときに主要キャリアが無料開放する災害用の統一Wi-Fiです。ゲリラ豪雨程度の停電では開放されないことが多いものの、いざという時のために仕組みを知っておくと役立ちます。詳しくは災害時にネット通信を確保する方法で解説しています。
いまポケットWiFiやホームルーターをお使いの方は、停電時や災害時に実際どうだったか、使い心地をぜひ教えてください。これから防災用に選ぶ人にとって、利用者のリアルな声がいちばん参考になります。
停電に備えるポケットWiFiの選び方
防災を意識してポケットWiFiを選ぶなら、次の3つのポイントで比較しましょう。
- 連続通信時間(バッテリー容量)が長い端末を選ぶ ── 停電に強い
- 契約期間の縛りがない、または短期レンタルできるプランを選ぶ ── 防災用に気軽に持てる
- 普段使いにも耐えるデータ容量か確認する ── 平時にも活躍する
「防災専用に安く1台持っておきたい」なら、月額を抑えやすい縛りなしのポケットWiFiや、必要なときだけ使えるプリペイド型・短期レンタルのWiFiが候補になります。データ量をたっぷり使いたい人は無制限で使えるポケットWiFiもチェックしてみてください。
自宅のメイン回線として据え置き型と迷っている場合は、光回線とホームルーターの違いもあわせて確認し、「普段の使い勝手」と「停電時の備え」の両面から選ぶのがおすすめです。
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ゲリラ豪雨・停電とネットに関するよくある質問
はい。光回線もホームルーターも、コンセントからの電源が切れた瞬間にネットが使えなくなります。光回線は宅内のONU(回線終端装置)とルーターが、ホームルーター(home 5G・WiMAX・SoftBank Air・Rakuten Turbo)は本体そのものが電源を必要とするためです。いずれもバッテリーを内蔵していないので、停電=即オフラインと考えておきましょう。UPS(無停電電源装置)があれば一時的に延命できますが、一般家庭にはほとんど普及していません。
使えます。ポケットWiFiは本体に充電式バッテリーを内蔵しているため、コンセントからの給電が止まっても、バッテリーが残っている限りネットにつながります。ただしポケットWiFiはスマホと同じく最寄りの基地局の電波を使うので、基地局が被災すると圏外になります。停電の場合、基地局は備え付けの蓄電池で数時間は稼働することが多いですが、長時間の停電では圏外になる可能性もあります。
落雷や倒木による停電の多くは数十分〜数時間で復旧しますが、設備の被害が大きいと半日以上に及ぶこともあります。まずはポケットWiFiと大容量モバイルバッテリーがあれば、数時間の停電はほぼ乗り切れます。台風シーズンや長時間停電にも備えるなら、ポータブル電源があると安心です。
ポイントは3つです。①バッテリー容量が大きい端末(連続通信時間が長いほど停電に強い)、②契約期間の縛りがない、または短期レンタルできるプラン(防災用に気軽に持てる)、③普段使いにも耐えるデータ容量。防災専用に1台持っておくなら、月額の安い縛りなしプランやプリペイド型が候補になります。
テザリングも停電時の有力な手段ですが、スマホのバッテリーを一気に消費するのが弱点です。停電中はスマホ自体を安否確認や情報収集に使いたいため、通信をポケットWiFiに任せてスマホの電池を温存する、という役割分担が有効です。家族が複数台つなぐ場合も、ポケットWiFiが1台あるとスマホの電池を守れます。
まとめ|停電に強いのは「バッテリーを持つ通信手段」
ゲリラ豪雨や落雷による突然の停電では、コンセント電源に頼る光回線とホームルーターは一瞬でオフラインになります。一方、内蔵バッテリーを持つポケットWiFiは、停電中でも基地局が生きていればネットにつながり続けます。
備えの基本は「フル充電したポケットWiFi+大容量モバイルバッテリー」の2点セット。これだけで、ゲリラ豪雨の短時間停電はほぼ乗り切れます。台風シーズンの長時間停電にも備えるならポータブル電源を加え、いざという時に家族や大切な人との連絡手段を確保しましょう。
