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ソフトバンクとANA Xは2026年8月20日、ANAのマイルが貯まる家庭用インターネットサービス「ANA光 powered by SoftBank」と「ANAホームWi-Fi powered by SoftBank」の提供を開始しました(ソフトバンクのニュースリリース)。
注目されているのはマイルの多さです。ANAホームWi-Fiは加入特典だけで15,000マイル、1年継続すると最大19,400マイルが貯まります。ただし通信の中身は、当サイトでも長く紹介してきたソフトバンクエアーとほぼ同じ。つまり「同じ端末を、マイル付きで少し高く契約する」という選択肢です。
そこでこの記事では、ANAホームWi-Fiの料金とマイルを同じAirターミナルを使うモバレコAir・ソフトバンクエアーと総額で比較し、マイルが差額に見合うのかを検証します。
- ANAホームWi-Fiは月額5,368円、1年継続で最大19,400マイル(2年目以降は年4,400マイル)
- 端末はAirターミナル6で、通信の中身はソフトバンクエアーと同じ
- 月額だけならモバレコAirのほうが3年で約57,700円安い
- マイルを1マイル2円相当で使えるANA利用者ならほぼ互角、そうでなければ割高
- 月額5,368円は2026年11月30日までに申し込んだ場合の料金
本記事の料金・マイル数は2026年8月24日時点で各社の公式サイトおよび公式リリースに記載されている内容にもとづきます。キャンペーンや料金は改定されることがあるため、申し込み前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
早見表|ANAホームWi-Fiの基本情報
まず、ANAホームWi-Fiの基本スペックを一覧で確認しましょう。
ANAホームWi-Fi powered by SoftBankの概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供開始 | 2026年8月20日 |
| 提供者 | ソフトバンク(サービスの提供・保守)とANA X(企画・販売・マイル還元) |
| 回線・端末 | ソフトバンクのモバイル回線/ホームルーター「Airターミナル6」(工事不要) |
| 月額料金 | 5,368円(2026年11月30日までの申し込み分) |
| 契約事務手数料 | 3,850円(通常4,950円から1,100円割引) |
| 端末代 | 現金販売価格95,040円。分割払い(12・24・36・48・60回)または一括購入。契約中は「月月割」で基本料金から割引 |
| 貯まるマイル | 加入特典15,000マイル+毎月200マイル+1年ごと2,000マイル 1年目は最大19,400マイル、2年目以降は年4,400マイル |
| エリア | 5Gの対象エリアは限られる(4Gエリアでも利用可) |
金額は税込。2026年8月24日時点でANAおよびソフトバンクの公式サイトに記載の内容をまとめたものです。
同時に開始した光回線の「ANA光」は、マンション向け1ギガプランが月額4,180円、ファミリー向け1ギガプランが5,720円、10ギガプランが6,930円(ルーター利用料込み)で、マイルは加入特典10,000マイル+毎月200マイル+1年ごと2,000マイルで1年目最大14,400マイルです。マイルの多さではホームルーターのANAホームWi-Fiが上回ります。
中身はソフトバンクエアーと同じ|違うのは「マイル」と「事務手数料」
ANAホームWi-Fiを検討するうえで最初に押さえておきたいのは、これがまったく新しい通信サービスではないということです。
端末はAirターミナル6、回線もソフトバンクのモバイル回線
ANAホームWi-Fiが使う端末は「Airターミナル6」で、これはソフトバンクエアーやモバレコAirとまったく同じホームルーターです。回線もソフトバンクのモバイル回線を使うため、速度やエリアの傾向、5Gエリアが限られるという弱点まで共通しています。公式サイトも5Gの対象エリアはソフトバンクエアーの提供住所リストで確認するよう案内しています。
つまりANAホームWi-Fiは、通信品質で選ぶサービスではなく「同じホームルーターをどの窓口から、いくらで契約するか」の選択肢のひとつと考えるのが正確です。実際の速度や使い勝手が気になる方は、ソフトバンクエアーの評判・口コミがそのまま参考になります。
契約事務手数料は1,100円引きの3,850円
数少ない明確な優遇が契約事務手数料です。ソフトバンクエアーの契約事務手数料は4,950円ですが、ANAホームWi-Fiでは1,100円が割引されて3,850円になります。初期費用としては小さな差ですが、後述する月額の差と合わせて総額で判断しましょう。
据え置き型のホームルーターと光回線で迷っている方は、光回線とホームルーターの違いもあわせてご覧ください。工事の有無・速度の安定性・料金の考え方が整理できます。
19,400マイルは「いくら」なのか
マイルは現金と違い、使い道によって価値が変わります。19,400マイルが差額に見合うかを判断するには、まず自分が1マイルを何円で使えるのかを知る必要があります。
ANA SKY コインなら1マイル=1円から
マイルを航空券やツアーの支払いに使える「ANA SKY コイン」に交換する場合、1〜9,999マイルの交換レートは1マイル=1コイン(1コイン=1円相当)です。10,000マイル以上をまとめて交換する場合は、ANAカードの種類やANAマイレージクラブのステイタスによってレートが上がります。手堅く見積もるなら、まず1マイル=1円で計算しておくと安心です。
特典航空券なら1マイル2円以上になることも
いっぽう、国内線特典航空券に使うとマイルの価値は大きく上がります。ANAの国内線特典航空券は片道6,000マイルから交換でき、区間と時期によって必要マイル数が変わります(ANA公式の必要マイル数)。たとえば東京〜沖縄の往復はレギュラーシーズンで19,000マイル前後が目安で、1年目に貯まる19,400マイルはおおよそ国内往復1回分にあたります。
19,400マイルの価値の目安(使い道別)
| 使い道 | 1マイルの目安 | 19,400マイルの価値 |
|---|---|---|
| ANA SKY コインに交換(1〜9,999マイル) | 1円 | 約19,400円 |
| 国内線特典航空券に使う | 2円前後 | 約38,800円 |
| ANAをほとんど利用しない | 実質0円になることも | 使わないマイルは失効する(積算から36ヶ月後) |
特典航空券の価値は搭乗する区間・時期・実際の運賃によって変わるため、あくまで目安です。ANAのマイルには有効期限があります。
モバレコAir・ソフトバンクエアーと総額で比較
ここが本題です。同じAirターミナルを使う3つのサービスについて、月額料金の累計を比べました。
同じAirターミナルを使う3サービスの月額料金
| サービス | 月額料金の推移 |
|---|---|
| モバレコAir | 初月:1,320円 2〜12ヶ月目:3,080円 13〜36ヶ月目:4,180円 37ヶ月目以降:5,368円 |
| ソフトバンクエアー | 1〜24ヶ月目:4,950円 25ヶ月目以降:5,368円 |
| ANAホームWi-Fi | ずっと5,368円 |
これを累計すると、差はかなり大きくなります。
月額料金の累計とANAホームWi-Fiとの差額
| 期間 | モバレコAir | ソフトバンクエアー | ANAホームWi-Fi | ANAで貯まるマイル |
|---|---|---|---|---|
| 1年 (12ヶ月) |
35,200円 (−29,216円) |
59,400円 (−5,016円) |
64,416円 | 19,400マイル |
| 2年 (24ヶ月) |
85,360円 (−43,472円) |
118,800円 (−10,032円) |
128,832円 | 23,800マイル |
| 3年 (36ヶ月) |
135,520円 (−57,728円) |
183,216円 (−10,032円) |
193,248円 | 28,200マイル |
月額料金のみの累計(税込)。赤字太字がその期間の最安、太字が2番目に安い金額です。カッコ内はANAホームWi-Fiとの差額(マイナスは安い側)。契約事務手数料・オプション料金・キャッシュバックは含みません。2026年8月24日時点の公式料金にもとづく試算です。
モバレコAirとは3年で約57,700円の差
もっとも差が大きいのがモバレコAirです。同じAirターミナルなのに、3年間の月額累計は約57,700円も安いという結果になりました。しかもモバレコAirには別途キャッシュバックがあるため、実際の差はさらに広がります。
3年で貯まるマイルは28,200マイル。1マイル2円相当で使い切れれば約56,400円分となり、ようやく差額とほぼ釣り合う水準です。マイルを1マイル1円で使うつもりなら、モバレコAirを選んだほうが確実にお得という判断になります。
2つのサービスの違いをもっと詳しく知りたい方は、モバレコAirとソフトバンクエアーの比較とモバレコAirの評判・口コミもあわせてご覧ください。
ソフトバンクエアーとは3年で約10,000円の差
いっぽう、ソフトバンクエアーを公式窓口で契約するつもりだった人には話が変わります。差額は3年でも約10,000円にとどまり、そのぶんで28,200マイルが貯まる計算です。事務手数料も1,100円安くなります。
つまり「ソフトバンクエアーを公式で契約する」と決めている人にとって、ANAホームWi-Fiは素直に上位互換になり得ます。ANAをまったく使わない人でも、SKY コインに交換すれば1マイル1円相当は確保できるためです。
ソフトバンクエアーを公式で契約する予定だった人は、ANAホームWi-Fiに乗り換える価値が十分あります。差額はわずかで、そのぶんマイルが貯まるためです。
安いホームルーターを探している人は、マイルより月額の安さを優先したほうが確実です。3年で約57,700円の差は、マイルで埋めるにはANAをかなり使う必要があります。
他社の違約金・端末残債は最大10万円までキャッシュバック
もうひとつ見逃せないのが「ANA光・ANAホームWi-Fi あんしん乗り換えキャンペーン」です。他社サービスの解約で発生する契約解除料・撤去費用・ホームルーターやモバイルWi-Fiルーターの端末残債を、合計最大10万円までキャッシュバックする内容です(モバイルWi-Fiルーターの端末残債は42,000円が上限)。
いま契約中のホームルーターやポケットWiFiに解約金や端末の残債が残っている人には、実質的な乗り換え費用を大きく下げてくれる仕組みです。適用にはAirターミナルの購入と同時申し込みなどの条件があるため、詳細は公式サイトで確認してください。
なお、ホームルーター各社のキャンペーンを横並びで見たい方はホームルーターのキャンペーン比較が参考になります。
申し込み前に確認したい4つの注意点
マイルの多さに目が行きがちですが、契約前に確認しておきたい点が4つあります。
月額5,368円は2026年11月30日までに申し込んだ場合の料金
ANAの公式ページには、記載の月額基本料金は2026年11月30日までに申し込み契約した場合の料金であり、2026年12月以降の申し込みには改定後の月額基本料金が適用されると明記されています。検討している方は、この期限を意識しておきましょう。
5Gエリアは限られる
ANAホームWi-Fiで5Gが使えるエリアは限られており、5Gエリア外では4Gでの通信になります。公式サイトも事前にエリアを確認するよう案内しています。ホームルーターは住んでいる場所の電波状況で満足度が大きく変わるため、契約前のエリア確認は必須です。
途中解約すると端末の残債が残る
Airターミナル6は現金販売価格95,040円で、分割払いを選ぶと毎月の賦払金がかかり、そのぶんが契約中「月月割」として基本料金から割り引かれます。割引は契約を続けている間だけなので、途中で解約すると端末代の残債だけが残ります。加入特典のマイルだけを目的に短期で解約すると、かえって高くつく可能性があります。解約時の注意点はソフトバンクエアーの解約手順と共通です。
スマホのセット割については記載が見当たらない
ソフトバンクエアーには、ソフトバンクやワイモバイルのスマホ代が毎月最大1,100円割引になる「おうち割 光セット」があります。しかしANAの公式ページにはこのセット割に関する記載が見当たりません。
もしセット割が対象外なら、スマホ1回線あたり年13,200円の差になり、マイルの価値を打ち消してしまいます。ソフトバンク・ワイモバイルのスマホをお使いの方は、申し込み前に必ず窓口でセット割の適用可否を確認してください。
ANAホームWi-Fiが向く人・向かない人
ここまでの比較をふまえると、向き不向きははっきり分かれます。
- もともとソフトバンクエアーを公式窓口で契約するつもりだった
- ANAをよく利用し、マイルを特典航空券で使い切れる
- 工事なしですぐ使えるホームルーターを長く使う予定がある
- いま使っている回線に解約金や端末残債が残っている
- とにかく月額を安くしたい(モバレコAirのほうが3年で約57,700円安い)
- ANAをほとんど使わず、マイルを使い切る予定がない
- 短期間だけ使って解約する予定がある(端末残債が残る)
- ソフトバンク・ワイモバイルのスマホでセット割を効かせたい
ホームルーター全体から比較して選びたい方は、ホームルーターのおすすめ比較で実質料金と速度を並べて確認できます。
すでにホームルーターをお使いの方は、実際の速度や使い心地をぜひ教えてください。これから選ぶ人にとって、利用者のリアルな声がいちばん参考になります。
ANAホームWi-Fiに関するよくある質問
通信の中身はほぼ同じです。どちらもソフトバンクのモバイル回線と「Airターミナル6」を使う据え置き型のホームルーターで、工事は不要、コンセントに挿すだけで使えます。違いは3つで、①ANAのマイルが貯まる、②契約事務手数料が1,100円割引で3,850円になる、③月額が5,368円(ソフトバンクエアーは公式キャンペーンで1〜24ヶ月目が4,950円)という点です。速度やエリアの仕組みで差がつくわけではありません。
内訳は加入特典15,000マイル+毎月継続特典200マイル+1年経過ごとに2,000マイルで、1年間継続した場合の合計が最大19,400マイルです。2年目以降は加入特典がなくなるため、毎月200マイル×12+年継続2,000マイルの年4,400マイルになります。付与の細かいタイミングや条件はANAの公式ページで確認してください。
マイルをいくらで使えるかで結論が変わります。月額だけで比べるとANAホームWi-Fiはモバレコエアーより3年で約57,700円高い一方、3年で貯まるマイルは28,200マイルです。特典航空券に使って1マイル2円相当で使い切れればほぼ互角、ANA SKY コインなどで1マイル1円として使うなら明確に割高になります。ANAをあまり使わない人には向きません。
Airターミナル6は現金販売価格95,040円で、分割払い(12〜60回)を選ぶと毎月の賦払金がかかり、同額前後が「月月割」として基本料金から割り引かれる仕組みです。つまり割引は契約を続けている間だけ受けられるので、途中解約すると端末の残債だけが残ります。マイルのために短期で契約して解約すると、端末代の負担が想定外に重くなる点に注意してください。
ANAの公式ページには「おうち割 光セット」に関する記載が見当たりません。ソフトバンクエアーならスマホ代が毎月最大1,100円割引になるため、セット割が対象外だとスマホ1回線あたり年13,200円の差になり、マイルの価値を打ち消す可能性があります。ソフトバンク・ワイモバイルのスマホをお使いの方は、申し込み前に必ず窓口で確認してください。
まとめ|「マイルを何円で使えるか」で結論が変わる
ANAホームWi-Fiは、ソフトバンクエアーと同じAirターミナル6を月額5,368円で使い、1年目に最大19,400マイル、2年目以降は年4,400マイルが貯まるサービスです。事務手数料も1,100円安く、他社の解約金・端末残債は最大10万円までキャッシュバックされます。
ただし月額だけで見れば、同じ端末を使うモバレコAirのほうが3年で約57,700円安いのが実情です。3年で貯まる28,200マイルを特典航空券で1マイル2円相当まで引き上げられるならほぼ互角、1マイル1円で使うなら割高という結論になります。
「ANAをよく使うか」「ソフトバンクエアーを公式で契約する予定だったか」。この2点に当てはまる人にはよい選択肢ですが、そうでなければ月額の安さで選んだほうが確実です。月額5,368円が2026年11月30日までの申し込み分であることも忘れずに検討してください。
