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auひかりプラスは、光回線とau 5G回線を1台のハイブリッドホームルーターにまとめたKDDIのインターネットサービスです。2026年9月4日に発表され、2026年9月17日から提供されています。
分かりやすい特徴として紹介されるのは「工事を待たずに、ルーターが届いた日から使える」という点です。これは確かに便利ですが、光回線を検討している人にとってより大きい変化は別のところにあります。それは提供エリアです。
従来のauひかりで10ギガを契約できるのは、関東エリアの一部にある戸建てだけでした。マンションでは申し込むことすらできません。auひかりプラスはKDDI自前の回線に加えてNTT東日本・西日本の光コラボレーション回線にも対応するため、戸建て・マンションともに全国で最大10Gbpsが案内されています。これまで「auひかりの10ギガは自分の家では無理」だった人に、初めて選択肢が生まれる形です。
この記事では、KDDIが公表した料金表を内訳まで分解したうえで、従来のauひかりと比べて実際いくら変わるのか、そして申し込む前に知っておきたい注意点を整理します。
- 対応プロバイダーはBIGLOBE・So-net・@niftyの3社。受付開始時期・料金・提供内容は3社で異なる
- KDDI正規代理店のNEXT・ヒカリアル・アウンカンパニーが2026年10月6日にプラスのキャッシュバックを開始。ホーム10ギガで最大85,000円
- 最大の変化はエリア。関東の戸建て限定だったau系10ギガが、マンションを含めて全国へ
- ルーター到着日からau 5Gで使え、「ひかり準備割」で開通までの最大4カ月間は0円
- KDDI公表の「実質ご負担額」はauでんきとau PAY ゴールドカードの加入が前提の金額
- Wi-Fi 7の6GHz帯を使うにはWi-Fiパック(770円/月)の申し込みが必要
本記事の料金は2026年9月4日にKDDIが公表した発表資料にもとづく情報で、プロバイダーをBIGLOBE、契約タイプを2年契約とした場合の料金例です。プロバイダーによって受付開始時期・料金・提供内容が異なります。申し込みの前に必ず各社公式サイトの最新情報を確認してください。
なお提供名はプロバイダーによって変わり、BIGLOBEでは「BIGLOBE光プラス by auひかりプラス」、ニフティでは「@nifty auひかりプラス」です。3社それぞれの受付状況はどのプロバイダーで申し込む?にまとめています。
auひかりプラスとは?5つのプランと基本のしくみ
auひかりプラスは、光回線とau 5G回線の両方につながる専用ルーター1台で提供されるインターネットサービスです。ルーターをコンセントにつなぐとまずau 5G回線でネットと電話が使えるようになり、光回線の工事が終わると手続きなしで光回線に切り替わります。スマートフォンや宅内機器の設定を変える必要はありません。この自動切替のしくみはKDDIが特許を取得済み(特許第7853512号)で、KDDIは「光回線の開通状況に連動して、同一サービス内でモバイル回線から光回線へネットワークおよび利用料金を自動的に切り替えるサービス」として国内初としています(2026年9月4日時点、KDDI調べ)。
auひかりプラスの提供サービス一覧
| 提供サービス | 住まい | 最大速度 |
|---|---|---|
| auひかりプラス ホーム10ギガ | 戸建て | 最大10Gbps |
| auひかりプラス ホーム | 戸建て | 光回線 |
| auひかりプラス マンション10ギガ | 集合住宅 | 最大10Gbps |
| auひかりプラス マンション | 集合住宅 | 光回線 |
| auひかりプラス ワイヤレス | 光回線が引けない場合 | au 5G回線のみ |
※提供サービスは提供地域・設備状況により異なります。
ルーターはWi-Fi 7と6GHz帯に対応し、従来規格の2倍となる最大320MHz幅の広帯域通信とMLO(複数の周波数帯を同時に使う技術)に対応します。ルーター内蔵の無線LANを使ったときの通信速度は、Wi-Fiパックに加入した場合で最大9.3Gbps(IEEE802.11be)、2.4Gbps(IEEE802.11ax)です。光回線、au 5G回線、Wi-Fi、電話機能が1台にまとまるため、宅内の機器構成はシンプルになります。
速度はいずれもベストエフォート型サービスの技術規格上の最大値で、実際に出る速度を示すものではありません。提供可否や使える回線・速度は、地域・建物・設備状況によって変わります。
本当の注目点は「エリア」|関東の戸建て限定だった10ギガが全国へ
auひかりプラスは「工事を待たずに使える」点を中心に紹介されることが多いのですが、光回線を新しく選ぶ立場から見ると、より影響が大きいのは提供エリアの広がりです。
従来のauひかりでホーム10ギガを契約できるのは関東エリアの一部に限られ、マンションでの申し込みはできませんでした。KDDIが自前で敷いた回線が届く範囲でしか高速プランを提供できなかったためです。
auひかりプラスは、KDDIの光回線に加えて提携事業者の光回線との組み合わせにも対応します。提供開始時点で対応するのは、NTT東日本・西日本の光コラボレーションモデルを使って対応プロバイダーが提供する回線です。この結果、KDDIは戸建て・マンションともに全国で最大10Gbpsのサービスを利用できると案内しています。
つまり、これまで「auスマートバリューを使いたいけれど、うちはauひかりのエリア外」「マンションだから10ギガは選べない」と諦めていた人にとって、auひかりプラスは初めて現実的な選択肢になります。マンション向けの10ギガプランが用意されたのは、au系のサービスとしては新しい動きです。
「全国で最大10Gbps」はあくまで案内上の表現です。実際に契約できるかどうか、どの回線・どの速度になるかは地域・建物・設備状況によって異なります。自分の住所で何が使えるのかは、必ず申し込み前に各プロバイダーの提供エリア判定で確認してください。
なお、光回線が引けないと判明した場合には「auひかりプラス ワイヤレス」に変更してau 5G回線だけで使い続ける道も用意されています。この点は、回線が引けるかどうか申し込んでみないと分からない物件に住んでいる人にとっては安心材料になります。
auひかりプラスの料金|「実質ご負担額」の中身を分解する
KDDIが公表した料金例は、auひかりプラス ホーム10ギガをBIGLOBE・2年契約で契約した場合のものです。ただし公表されている「実質ご負担額」は、いくつもの割引と特典を足し引きしたあとの数字です。何が含まれているのかを順番に見ていきます。
まず、割引前のベース料金
毎月かかるのはネットの利用料だけではありません。Wi-Fiパックとルーターのレンタル料が加わり、さらに開通後24カ月は工事費の分割分が乗ります。
auひかりプラス ホーム10ギガのベース料金内訳(BIGLOBE・2年契約、税込)
| 項目 | 光回線開通前 | 開通後~24カ月 | 25カ月~ |
|---|---|---|---|
| ご利用料金(ネット) | 4,642円 | 6,380円 | 6,380円 |
| Wi-Fiパック(電話含む) | 770円 | 770円 | 770円 |
| ハイブリッドホームルーターレンタル料 | 858円 | 858円 | 858円 |
| 初期費用(工事費)の分割分 | - | 1,650円 | - |
| 小計 | 6,270円 | 9,658円 | 8,008円 |
次に、割引と特典を引いたあと
ここに「ひかり準備割」「初期費用相当額割引」「Wi-Fiパック デビュー割」「auひかりプラス でんきセット割」が順に効き、最後にau PAY ゴールドカードのポイント還元を引いたものがKDDIの言う「実質ご負担額」です。
ベース料金・実際の請求額・「実質ご負担額」の関係(税込)
| 時期 | 小計 | 割引後の請求額 | KDDI公表の「実質ご負担額」 |
|---|---|---|---|
| 光回線開通前 | 6,270円 | 0円 | 0円 |
| 開通後~12カ月 | 9,658円 | 7,238円 | 6,806円 |
| 13カ月~24カ月 | 9,658円 | 7,678円 | 7,242円 |
| 25カ月~36カ月 | 8,008円 | 7,678円 | 7,152円 |
| 37カ月~ | 8,008円 | 7,898円 | 7,370円 |
※「割引後の請求額」はauでんきに加入して「auひかりプラス でんきセット割」が適用された場合。「実質ご負担額」はさらにau PAY ゴールドカードのポイント還元を差し引いた金額です。
注目したいのは右の2列の差です。この差はすべてau PAY ゴールドカードのポイント還元で、月あたり432〜528ポイントにあたります。つまり公表されている「実質ご負担額」は、auでんきを契約し、かつ年会費11,000円のau PAY ゴールドカードで支払っている人の金額です。
どちらも契約しない場合、37カ月目以降に毎月請求されるのは8,008円です。公表値の7,370円とは月638円、年間にすると7,656円の開きがあります。
auひかりプラスとauひかりの違い|結局いくら変わるのか
すでにauひかりを検討していた人が気になるのは、従来のauひかりと比べてどうなのかという点でしょう。戸建ての10ギガで比べます。
auひかりプラス ホーム10ギガとauひかり ホーム10ギガの比較(税込)
| 項目 | auひかりプラス ホーム10ギガ | auひかり ホーム10ギガ |
|---|---|---|
| 提供エリア | 全国(提携光回線を含む) | 関東エリアの一部のみ |
| マンションの10ギガ | あり(マンション10ギガ) | なし(申し込み不可) |
| 開通工事を待つ間 | au 5G回線で利用できる | 利用できない |
| 障害時のバックアップ | au 5G回線へ切替(当初は手動) | なし |
| 契約期間 | 2年(自動更新) | 3年・2年・期間なしから選択 |
| 契約解除料 | 3,102円 | プランにより異なる |
| 長期利用時の月額 | 8,008円 (ネット+Wi-Fiパック+ルーター) |
7,348円 (6,798円+ひかり電話550円) |
※auひかりプラスは37カ月目以降、セット割・カード特典を適用しない場合の金額。auひかりはずっとギガ得プラン4年目以降、プロバイダau one netで口座振替・クレジットカード割引(-110円/月)を適用した金額です。
長く使ったときの差は月あたり約660円です。ハイブリッドルーターのレンタル料とWi-Fiパックが標準で乗るぶん、auひかりプラスのほうが高くなります。
ただしこの比較が成り立つのは、関東エリアの戸建てに住んでいて、どちらも選べる人だけです。それ以外の地域やマンションに住んでいる人にとって、auひかりの10ギガはそもそも選択肢に入りません。その場合、この660円は「便利さの上乗せ」ではなく10ギガを使うための必要条件ということになります。
なお、auスマートバリューはauひかりプラスでも引き続き対象です。スマホ代の割引を含めた損得は、auスマートバリューの適用条件と割引額もあわせて確認してください。
どのプロバイダーで申し込む?3社の状況
KDDIはauひかりプラスの対応プロバイダーとしてBIGLOBE・So-net・@niftyの3社を挙げ、あわせて「プロバイダーにより受付開始時期、ご利用料金、提供内容が異なります」と案内しています。つまり3社が同時に同じ条件で売っているわけではありません。
各社のキャンペーンページでは、auひかりプラスのプランを使う光回線の種類で3つの「タイプ」に分けて案内しています。キャッシュバックの金額もこのタイプごとに決まっています。
- タイプ1:auひかりの光回線+au 5G(ホーム10ギガ・ホーム)
- タイプ2:au 5Gのみ(ワイヤレス)
- タイプ3:光コラボなどauひかり以外の光回線+au 5G(ホーム10ギガ・ホーム・マンション10ギガ・マンション)
2026年10月6日時点の3社の状況は次のとおりです。
auひかりプラス 対応プロバイダー3社の提供状況(2026年10月6日時点)
| プロバイダー | 提供名 | 受付状況 |
|---|---|---|
| BIGLOBE | BIGLOBE光プラス by auひかりプラス | 提供中(2026年9月17日開始) |
| @nifty | @nifty auひかりプラス | 提供中 |
| So-net | So-net 光 (auひかりプラス) | 提供中(タイプ1・タイプ2のみ) |
※2026年10月6日に各社公式サイトの掲載内容をセレクトラが確認した結果です。提供内容は各社の判断で変わるため、最新の状況は必ず各社公式サイトでご確認ください。
BIGLOBEと@niftyで違うところ
先に受付を始めたBIGLOBEと@niftyを比べると、月額の考え方は近いものの、Wi-Fiパックの扱いが異なります。BIGLOBEはWi-Fiパック(770円/月)を前提にした料金例をKDDIとともに公表しているのに対し、@niftyはWi-Fiパックを任意オプションとして扱い、新規申し込みと同時に申し込むと12カ月分が無料になると案内しています。ただしどちらで契約しても、Wi-Fi 7の6GHz帯を使うにはWi-Fiパックの申し込みが必要である点は変わりません。
@niftyの月額は、光回線の開通後で戸建て・マンションともに10ギガが6,380円、1ギガは戸建て5,720円・マンション4,642円です。開通を待つ間は0円で、ハイブリッドホームルーターのレンタル料858円は開通後にかかります。契約期間は2年、契約解除料は3,102円です。特典はニフティポイント最大45,000円分とキャッシュバック30,000円が案内されており、ワイヤレスプランは対象外です。
BIGLOBE側の金額と特典はBIGLOBE光プラスの解説記事で詳しく扱っています。どちらを選ぶかは、キャッシュバックの受け取り条件と、Wi-Fiパックを使うかどうかで判断するのが分かりやすいでしょう。
So-netはマンション向けプランなし、10ギガは関東の一部のみ
So-netは2026年9月22日時点では案内がありませんでしたが、10月6日時点では「So-net 光 (auひかりプラス)」として受付を始めています。ただし提供されているのはタイプ1(ホーム10ギガ・ホーム)とタイプ2(ワイヤレス)だけで、光コラボの回線を使うタイプ3はありません。
そのため、So-netで申し込む場合はマンション向けのプランを選べません。またホーム10ギガは東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の一部エリア限定と案内されています。この記事で紹介している「マンションを含めて全国で10ギガ」という変化は、So-netでは当てはまらない点に注意してください。
So-net独自のキャッシュバックは、ホーム10ギガが55,000円、ホームが35,000円で、ワイヤレスは対象外です。受け取りは開通から23カ月後の15日から45日間で、期間内にマイページまたはSo-net会員アプリから受け取り口座を指定する必要があります。なお、従来の「So-net 光 (auひかり)」からプラスへのコース変更はできず、いったん解約して新規で申し込む形になります。
代理店のキャッシュバック比較|NEXT・ヒカリアル・アウンカンパニー
2026年10月6日から、auひかりのKDDI正規代理店であるNEXT・ヒカリアル・アウンカンパニーの3社が、auひかりプラスにも代理店独自のキャッシュバックを付けています。いずれも従来のauひかりと同じ申し込みサイトから申し込めます。
auひかりプラス 代理店のキャッシュバック(2026年10月6日時点)
| プラン | NEXT | ヒカリアル | アウンカンパニー |
|---|---|---|---|
| タイプ1 ホーム10ギガ | 85,000円 | 85,000円 | 80,000円 |
| タイプ1 ホーム | 50,000円 | 50,000円 | 45,000円 |
| タイプ2 ワイヤレス | 20,000円 | 20,000円 | 15,000円 |
| タイプ3 ホーム10ギガ・マンション10ギガ | 50,000円 | 50,000円 | 45,000円 |
| タイプ3 ホーム・マンション | 35,000円 | 35,000円 | 30,000円 |
| 振込時期 | 開通月の翌月末が目安 | 開通月の翌月末日 | 開通確認後最短即日 |
| 選べるプロバイダー | 取扱プロバイダーから選択 | @niftyのみ | @niftyのみ |
※2026年10月6日に各代理店のキャンペーンページでセレクトラが確認した金額です。キャンペーンは予告なく変更・終了する場合があります。アウンカンパニーは工事完了から振り込みまでに1週間〜14日前後かかる場合があると案内しています。
金額だけで選ぶならNEXTとヒカリアルが同額で最も多く、アウンカンパニーは各プラン5,000円少ない代わりに振り込みが早い、という関係です。So-netに直接申し込んだ場合のキャッシュバック(ホーム10ギガで55,000円、受け取りは開通から23カ月後)と比べると、代理店経由のほうが受け取りまでの期間も短くなっています。
キャッシュバックはプロバイダーによって減額されます。3社のキャンペーンページには共通して次の条件が書かれています。ヒカリアルとアウンカンパニーは@niftyでしか申し込めないため、BIGLOBE・So-netを選んだ場合の減額が関係するのはNEXTで申し込む場合です。
- タイプ1:BIGLOBEを選ぶと10,000円、So-netを選ぶと40,000円の減額
- タイプ2:BIGLOBEを選ぶと10,000円、So-netを選ぶと20,000円の減額
- タイプ3:フレッツ光などからの転用・事業者変更は20,000円の減額。@niftyを選ぶと工事費無料特典の対象外
代理店のキャッシュバックは、3社とも開通月を含めて8カ月の継続利用と、申し込み月を含む6カ月目の月末日までの開通が条件です。8カ月以内に解約した場合は、引越しによる解約も含めてキャッシュバック相当額を全額請求される場合があります。従来のauひかりの代理店キャンペーンは、記事末尾の関連記事で紹介している「auひかりの最新キャンペーン・キャッシュバック」で比較しています。
申し込む前に知っておきたい4つの注意点
KDDIの発表資料と各プロバイダーの提供条件を読み込むと、サービスの紹介だけでは分からない条件がいくつかあります。契約前に押さえておきたいものを4つ挙げます。
1. Wi-Fi 7の「6GHz帯」を使うにはWi-Fiパックが必要
ルーターがWi-Fi 7に対応していることは大きく打ち出されていますが、6GHz帯を使うには月額770円のWi-Fiパックを申し込む必要があります。この点は発表資料でもかっこ書きで触れられているだけです。Wi-Fi 7の性能を期待して契約するなら、770円は実質的に必須コストと考えておくのが安全です。
Wi-Fiパックには6GHz帯のほか、マルウェア感染検出や詐欺サイトへのアクセス防止を行う「ホームネットワークプロテクション」、迷惑電話の発着信ブロックに対応した電話サービス、公衆Wi-Fi、固定電話番号への着信をスマートフォンで受けられる着信転送が含まれます。電話やセキュリティが不要な人にとっては、使わない機能にも払っている形になります。
2. 障害時の5G切替は、提供開始時点では手動
「光回線に障害が起きたらau 5Gへ切り替わる」というバックアップ機能は大きな魅力ですが、提供開始時点では自動ではありません。KDDIの注記によれば、切り替えにはWeb画面でのルーター設定の変更、LANケーブルの抜去、またはルーターの再起動が必要です。
自動で障害を検知する機能は、2026年度内にファームウェアの更新で搭載される予定とされています。災害時の備えとして期待している場合は、当面は自分で操作する前提になる点を理解しておきましょう。
3. 「実質ご負担額」はauでんきとゴールドカードが前提
前の章で見たとおり、公表されている実質ご負担額にはau PAY ゴールドカードのポイント還元が含まれています。ここで一度立ち止まって計算しておきたいのが、カードの年会費11,000円に見合うかどうかです。
37カ月目以降の還元は月528ポイント、1年で6,336ポイントです。auひかりプラスの支払いだけでカードを使う場合、年会費11,000円は回収できません。このカードが得になるのは、スマホ代やほかの支払いもまとめて同じカードに集約している場合です。auひかりプラスのために新規でゴールドカードを作ろうと考えているなら、自分の年間利用額で試算してから判断してください。
4. BIGLOBEの「あんしんパック」は、あとから追加できない
プロバイダーにBIGLOBEを選ぶ場合、「BIGLOBEあんしんパック」(月額968円)が選べます。ウイルスや詐欺SMS、個人情報流出などに備える「トータル・ネットセキュリティ」(最大7台まで)と、ルーターにつないだパソコン・テレビ・ゲーム機などの修理・交換を年2回・1回あたり1台まで最大60,000円まで補償する「BIGLOBEインターネット端末保証サービス」を、ひとつにまとめたオプションです。
気をつけたいのは申し込みのタイミングです。BIGLOBEは申し込み条件として「BIGLOBE光プラス by auひかりプラス」との同時申し込みが必要と案内しています。契約したあとで「やはり端末保証を付けたい」と思っても、あとからは追加できない前提で考えておく必要があります。料金は月額968円で、契約開始月とその翌月の最大2カ月が無料になる特典が案内されています。
なお、注意点1で触れたWi-Fiパックの「ホームネットワークプロテクション」が守るのは宅内ネットワークで、あんしんパックが守るのは端末そのものです。守る範囲が違うため、Wi-Fiパックに入っていればあんしんパックは不要、という関係ではありません。逆に、すでに他社のセキュリティソフトや家電の延長保証に加入しているなら、重複する分だけ払うことになります。
工事費の扱いにも注意が必要です。工事費と同額をネット利用料から割り引く「初期費用相当額割引」は開通月の翌月から最大24カ月かけて適用されます。期間中に解約すると割引は止まり、分割払いの残額が最終請求月に一括で請求されます。実質的に2年間の縛りとして働く点を理解しておきましょう。
auひかりプラスが向いている人・向いていない人
ここまでの条件を踏まえると、auひかりプラスがはまる人はかなりはっきりしています。
- 引越しや新築で、今すぐネット環境が必要な人
- 関東以外に住んでいて、au系の10ギガを使いたい人
- マンションで10ギガを契約したい人
- 在宅勤務などで回線が止まると困る人
- すでにau/UQ mobile、auでんき、au PAY ゴールドカードを使っている人
- すでにauひかりを使えていて、速度にも料金にも不満がない人
- 月額料金をとにかく安く抑えたい人
- 光電話やセキュリティ機能が不要な人(Wi-Fiパック前提の価格設計のため)
- 災害時の自動切替を今すぐ求めている人(自動検知は2026年度内の予定)
すでにauひかりを契約している人が乗り換えるメリットは、現時点では大きくありません。料金は上がる可能性が高く、KDDIの発表資料には既存auひかりからの移行についての記載もないためです。一方で、これから光回線を選ぶ人、特にこれまでエリアの制約でauひかりを選べなかった人にとっては、検討する価値のある選択肢が増えたことになります。
「開通を待たずに使いたい」という点だけが目的なら、auひかりプラスより身軽な選択肢もあります。工事不要のホームルーターであるとくとくBBホームWi-Fiは、端末が最短翌日に届いてコンセントに挿すだけで使え、au・UQ mobileのスマホセット割(1台あたり最大1,100円/月)も対象です。光回線の速度や安定性までは求めず、月額を抑えたい人はこちらも比べてみてください。
他社も含めて料金を比べたい場合は、光回線の月額料金ランキングで現在の相場を確認したうえで判断するのがおすすめです。
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auひかりプラスに関するよくある質問
大きな違いは3つです。1つ目は、専用のハイブリッドホームルーターが届いた日から光回線の開通工事を待たずにau 5G回線でネットと電話が使えること。2つ目は、光回線に障害が起きたときにau 5G回線へ切り替えるバックアップ機能があること。3つ目は、KDDI自前の回線に加えてNTT東日本・西日本の光コラボレーション回線にも対応するため、戸建て・マンションともに全国で最大10Gbpsが案内されていることです。従来のauひかりの10ギガは関東エリアの一部の戸建て限定で、マンションでは申し込めませんでした。
提供開始は2026年9月17日の午前9時で、すでに申し込みを受け付けています。対応プロバイダーはBIGLOBE・So-net・@niftyの3社で、2026年10月6日時点では3社とも受付中です。ただしKDDIは「プロバイダーにより受付開始時期、ご利用料金、提供内容が異なります」と案内しており、たとえばSo-netではマンション向けのプランを選べません。申し込みたいプロバイダーが決まっている場合は、そのプロバイダーの公式サイトで提供内容を確認してください。
2026年10月6日時点で金額が大きいのは、KDDI正規代理店のNEXTとヒカリアルで、ホーム10ギガが85,000円、ホームが50,000円です。アウンカンパニーは各プランとも5,000円少ない一方、開通確認後最短即日で振り込まれます。代理店経由のキャッシュバックは開通月を含めて8カ月の継続利用が条件で、期間内に解約すると全額を請求される場合があります。プランごとの金額は代理店のキャッシュバック比較にまとめています。
BIGLOBEでの提供名は「BIGLOBE光プラス by auひかりプラス」で、2026年9月17日から提供が始まっています。光回線を使わずau 5G回線だけで使う「BIGLOBE光プラス by auひかりプラス ワイヤレス」も用意されています。オプションとして、端末のウイルス対策と故障時の修理・交換をまとめた「BIGLOBEあんしんパック」(月額968円、契約開始月+1カ月の最大2カ月無料)も選べますが、こちらは回線と同時に申し込む必要があり、あとから追加できません。
「ひかり準備割」が適用されると、最大4カ月間は0円です。内訳は、ネット利用料から4,642円/月、ハイブリッドホームルーターのレンタル料から858円/月が割り引かれ、さらに「Wi-Fiパック デビュー割」でWi-Fiパックの770円も無料になるためです。ただし光回線が開通した月は日割りにならず、開通前の料金が満額かかります。また、待っている間が4カ月を超えた場合、5カ月目以降は割引の対象外です。
2026年9月4日のKDDIの発表資料には、既存のauひかりからauひかりプラスへの移行について記載がありません。乗り換えの可否、工事の要否、現在のauひかりの契約解除料や撤去費用がどう扱われるかは、契約中のプロバイダーまたはKDDIに直接確認してください。なお現在auひかりを問題なく使えている方にとっては、料金が上がる可能性が高い点に注意が必要です。
KDDIは必須とは案内していませんが、実質的には前提に近い位置づけです。理由は、Wi-Fi 7の目玉である6GHz帯を使うにはWi-Fiパックの申し込みが必要だからです。Wi-Fiパックにはこのほか、ホームネットワークのセキュリティ機能「ホームネットワークプロテクション」、迷惑電話の発着信ブロックに対応した電話サービス、公衆Wi-Fi、着信転送が含まれます。KDDIが公表している料金例もWi-Fiパックに加入した前提で計算されています。
「auひかりプラス ワイヤレス」というau 5G回線だけで使うプランが用意されています。工事ができないと判明した場合にこのプランへ変更することも想定されており、その場合は変更月をもって「ひかり準備割」の対象外になります。あとから光回線が引ける状況になり対象プランへ戻した場合、割引は再開されますが、割引期間は最初に適用が始まった月からの通算です。
使えます。対象のau/UQ mobileのスマートフォンとセットで「auスマートバリュー」「自宅セット割 インターネットコース」の対象になり、家族の対象回線にも適用できます。さらにauでんきとセットで、Wi-Fiパックの月額利用料を最大330円割り引く「auひかりプラス でんきセット割」が用意されています。ただしこのでんきセット割は、「Wi-Fiパック デビュー割」が終わってから適用が始まります。
2年契約で、24カ月目が満了月となり2年単位で自動更新されます。満了月とその翌月・翌々月の3カ月間を除いて解約またはプラン変更すると、契約解除料3,102円がかかります。あわせて注意したいのが工事費です。工事費と同額をネット利用料から割り引く「初期費用相当額割引」は最大24カ月かけて適用されるため、途中で解約すると割引は止まり、分割払いの残額が最終請求月に一括請求されます。
まとめ|「待たずに使える」より「やっと使える」が本質
auひかりプラスは2026年9月17日から提供されています。ルーターが届いた日から使えること、光回線の障害時にau 5Gへ切り替えられることが分かりやすい特徴ですが、光回線選びという観点でより大きいのは、これまで関東の戸建てに限られていたau系の10ギガが、マンションを含めて全国に広がったことです。
料金については、公表されている「実質ご負担額」がauでんきとau PAY ゴールドカードの加入を前提にした金額である点に注意してください。どちらも使わない場合、37カ月目以降の請求は毎月8,008円です。従来のauひかり ホーム10ギガと比べると月あたり約660円高くなりますが、そもそもauひかりを選べなかった地域や住まいであれば、比較の対象は他社の光回線になります。
申し込みの前には、自分の住所で実際にどの回線・どの速度が使えるのか、そしてプロバイダーごとの受付開始日とキャンペーンを必ず確認しましょう。解約時の負担が気になる場合は、auひかりの解約金と撤去費用の考え方も参考になります。