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法人向け光回線おすすめ比較|固定IP・帯域保証・料金で選ぶ

Yumi Yumi 更新日:
法人向け光回線は「月額料金が高い代わりに何かが良い」サービスではありません。個人向けとの差は固定IPアドレス・帯域保証・保守体制・領収書の4点に集約され、このうちどれが必要かで選ぶべきサービスが変わります。ここでは法人専用サービスと、法人名義で契約できる個人向け光回線を分けて比較し、見落とされがちな固定IPオプションの料金差まで整理します。

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結論:必要な機能から選ぶ
  • 固定IPアドレスを安く1個だけ使いたい⇒ enひかり(固定IP月額770円・解約金なし)
  • 固定IPを複数使い、割引も効かせたい⇒ BIGLOBE光 法人向け(最大14個・12ヶ月2,400円割引)
  • 混雑時も速度を落としたくない(帯域保証)⇒ フレッツ光クロス Biz/NUROアクセス10G
  • 24時間365日の故障対応がほしい⇒ フレッツ光ネクスト オフィスタイプ
  • 上のどれも不要⇒ 法人名義で個人向け光回線を契約するのが最安

「法人だから法人向けプランを契約しなければならない」わけではありません。まずは自社に法人向けが本当に必要かを判断してから、下記の比較に進んでください。

法人向け光回線と個人向けの4つの違い

法人向けと個人向けの差は、次の4点に集約されます。最大通信速度そのものは変わりません。

法人向け光回線と個人向けの比較

項目 法人向け 個人向け
固定IPアドレス 複数取得できる(最大14個程度) 有料オプションで1個、または非提供
帯域保証 上位サービスにあり(10Mbps確保+SLA) なし(ベストエフォート)
保守・故障受付 24時間365日受付の法人窓口 日中帯のみ(9~17時)
領収書 発行できる 請求書・料金明細で代替
最大通信速度 1ギガ/10ギガ 1ギガ/10ギガ(同等)
月額料金 割高(割引・特典が少ない) 安い(割引・キャッシュバックあり)

つまり法人向けを選ぶ理由は、速さではなく固定IP・帯域保証・保守体制・領収書のいずれかです。どれも不要なら、個人向けのほうが安く導入できます。

【比較表】法人向け専用サービス

法人契約を前提に設計されたサービスです。固定IPや帯域保証、法人専用の保守が必要な会社はここから選びます。

法人向け光回線サービスの比較(戸建て・オフィス設置)

サービス 月額料金 契約期間 固定IP 帯域保証
BIGLOBE光 法人向け
(1ギガ ファミリー)
2,780円→5,180円
(13ヶ月目まで割引)
2年自動更新 最大14個 なし
フレッツ光ネクスト
オフィスタイプ
9,240円
(プロバイダ料別)
要確認 プロバイダ側で提供 なし
(24時間365日受付)
フレッツ光クロス Biz 要問い合わせ 要確認 プロバイダ側で提供 10Mbps確保
SLA 99.99%
NUROアクセス 10G 要問い合わせ 要確認 あり 10Mbps確保

※料金は税別。BIGLOBEは2026年8月時点の公式サイト記載額、フレッツ光はNTT東日本の法人向けサイト記載額。フレッツ光クロス BizとNUROアクセスは料金非公開のため要問い合わせ。エリアや建物条件で金額は変わります。

「法人向けは月額が高い」の内訳

フレッツ光ネクスト オフィスタイプの9,240円にはプロバイダ料が含まれていません。一方でBIGLOBE光 法人向けはプロバイダ込みの金額です。光回線の法人向け比較では、この回線料とプロバイダ料が別か込みかを揃えないと比較になりません。

法人向け専用サービスのおすすめ3選

BIGLOBE光 法人向け(BIGLOBE biz.)|固定IPと料金のバランスが最良

ビッグローブの法人向け光通信サービスです。NTT東日本NTT西日本のフレッツ光回線を使う光コラボレーションのため、全国で申し込めます。法人向けサービスの中では珍しく大きな期間割引があり、固定IPを複数使いたい会社の第一候補になります。

BIGLOBE光 法人向けの料金(税別)

項目 内容
1ギガ ファミリータイプ 開通翌月~13ヶ月目:2,780円
14ヶ月目以降:5,180円
(12ヶ月間2,400円割引)
1ギガ マンションタイプ 開通翌月~13ヶ月目:1,680円
14ヶ月目以降:4,080円
10ギガタイプ 開通翌月~13ヶ月目:2,850円
14~50ヶ月目:5,700円
50ヶ月目以降:6,200円
申込手数料 キャンペーン適用で0円
工事費 屋内配線の新設あり:26,000円
新設なし:16,600円
契約期間・違約金 2年の定期利用期間(以降24ヶ月ごと自動更新)
違約金:ファミリー4,100円/マンション3,000円
10ギガ:4,620円
特典 訪問サポート無料(無線3台まで設定)
1ギガ:IPv6対応無線LANルータープレゼント
10ギガ:対応ルーター12ヶ月間0円
法人サポート 法人コンタクトセンター専任対応
平日9時~12時/13時~17時

※BIGLOBE公式サイト(2026年8月時点)より。違約金は2024年2月1日以降の申し込み分。キャンペーンは新規申し込みかつ1年以内の契約開始が条件です。

更新月とその翌月・翌々月の3ヶ月間は違約金がかかりません。2年ごとにこの3ヶ月が来るため、見直しのタイミングを社内カレンダーに入れておくと無駄な違約金を避けられます。

フレッツ光ネクスト オフィスタイプ|24時間365日の故障受付

NTT東日本・NTT西日本の法人向けサービスです。個人向けの故障受付が日中帯(9~17時)に限られるのに対し、オフィスタイプは24時間365日の故障受付に対応し、夜間・早朝の復旧作業も行われます。回線が止まると業務が止まる会社向けの選択肢です。

  • フレッツ光ネクスト オフィスタイプ:月額9,240円(スタンダード)/8,030円(ライト・7~22時)
  • フレッツ光クロス オフィスタイプ:月額9,350円(スタンダード)/8,140円(ライト)
  • いずれもプロバイダ料は別途必要

正規代理店経由で申し込むと、ビジネスフォンや決済端末、複合機などオフィス関連の商材をまとめて手配できます。固定電話をあわせて導入するならオフィスや店舗の電話は光電話がお得?もご覧ください。

フレッツ光クロス Biz/NUROアクセス 10G|帯域保証が必要なら

帯域保証は法人向けサービスの中でも上位プランだけの機能です。混雑時間帯でも一定の通信速度が確保されるため、クラウド基幹システムやWeb会議が業務の中心にある会社に向いています。

帯域保証つきサービスの仕様

サービス 仕様
フレッツ光クロス Biz
(NTT東日本)
10Mbpsの帯域確保、SLA(サービス品質保証)99.99%、24時間保守が標準
NUROアクセス 10G
(NURO Biz)
上下最大10Gbps、10Mbpsの帯域確保、XGS-PON方式

どちらも料金は公開されておらず、構成見積もりが前提です。「最大10Gbps」と「確保される10Mbps」は別の数字であることに注意してください。前者は理論上の上限、後者は混雑時でも下回らない下限です。

法人名義・屋号で契約できる個人向け光回線3選

固定IPが1個で足り、帯域保証も不要なら、法人名義で個人向け光回線を契約するのが最も安く済みます。従業員10人以下のオフィスや事務所はこちらが現実的な選択です。

enひかり|固定IPが月額770円、解約金なし

enひかりはフレッツ光回線を使う光コラボで、最低利用期間と解約金がありません。注目すべきは固定IPアドレスオプションが月額770円(税込)と業界最安級である点です。固定IPを1個だけ使いたい会社にとっては、法人向けサービスを契約するより大幅に安く済みます。

  • 戸建て:月額4,200円(税込4,620円)
  • マンション:月額3,200円(税込3,520円)
  • 固定IPアドレス:月額770円(税込)
  • 最低利用期間なし・解約手数料なし
  • 工事費無料キャンペーン実施中

※enひかり公式サイト(2026年8月時点)。10ギガの「enひかりクロス」もありますが、公式サイト内に複数の料金表記があるため申し込み前に最新額をご確認ください。

NURO光|下り最大2.5Gbpsで法人名義も可

NURO光は個人向けサービスながら、個人事業主・法人名義でも申し込めます。下り最大2.5Gbpsの独自回線で、オフィスに導入しても性能面で不足することはまずありません。ただし個人向けNURO光では固定IPアドレスを提供していません。固定IPが必要な場合は前述のNUROアクセスなど法人向けサービスを検討してください。

提供エリアが限られる独自回線のため、申し込み前にエリア判定が必須です。

DTI光|屋号・みなし法人でも契約しやすい

DTI光は縛りや最低利用期間がなく、屋号やみなし法人での申し込みにも対応しています。個人事業主が事務所回線を契約する際のハードルが低いのが特徴です。

DTI光の固定IPは新規受付を終了しています

DTIの固定IPアドレスサービス(プラチナオプション)は2019年3月31日をもって提供を終了しており、新規申し込みはできません。固定IPが目的でDTI光を選ぶことはできないため、その場合はenひかりやBIGLOBE光 法人向けを検討してください。

スマホのセット割で選ぶ場合の対応表

個人向け光回線を選ぶ場合、社用スマホと同じ系列にそろえるとスマホ側の請求が1回線あたり毎月最大1,100円下がります。光回線の月額が下がるわけではない点に注意してください。5回線あれば月5,500円で、光回線の料金差より大きくなることもあります。

社用スマホのキャリア別・対応する光回線

社用スマホ 対応する光回線 セット割の内容
ドコモ ドコモ光 ドコモ光セット割でスマホ代が毎月最大1,100円割引
au・UQモバイル auひかり auスマートバリューでスマホ代が毎月最大1,100円割引
ソフトバンク・ワイモバイル ソフトバンク光 おうち割 光セットでスマホ代が毎月最大1,100円割引
楽天モバイル 楽天ひかり 楽天ポイントが貯まりやすく、料金体系もシンプル
格安SIM・その他 GMOとくとくBB光 セット割の対象がないため、月額の安さとキャッシュバックで選ぶ
社用スマホが法人契約の場合は対象外になることがあります

ドコモ光セット割・auスマートバリュー・おうち割 光セットは個人契約のスマホを前提にした割引です。社用スマホを法人名義で契約している場合は対象外となることがあるため、適用可否は各キャリアに確認してください。個人事業主が自身の個人契約スマホを使っている場合は、そのまま適用できます。

固定IPアドレスの料金は最大30倍以上違う

法人向け光回線の比較記事は月額基本料金を並べて終わることが多いですが、固定IPを使う会社では固定IPオプションの料金が月額料金より重いことがあります。必要なIP数を決めてから比較してください。

固定IPアドレスオプションの料金比較

サービス 利用できるIP数 初期費用 月額料金
enひかり 1個 要確認 770円(税込)
BIGLOBE 1IPプラン 1個 8,000円 3,500円
BIGLOBE 8IPプラン 6個 8,000円 12,000円
BIGLOBE 16IPプラン 14個 8,000円 24,000円
BIGLOBE ビジネスタイプ 1/6/14個 10,000円 75,000円/107,000円/127,000円

※BIGLOBEは税別、enひかりは税込。BIGLOBE公式サイトおよびenひかり公式サイト(2026年8月時点)より。プラン名のIP数と実際に利用できるIP数は異なります(8IPプランで利用可能なのは6個)。

固定IP1個で足りる会社なら、enひかり(月額770円)とBIGLOBEの1IPプラン(月額3,500円+初期8,000円)で年間コストは3万円以上変わります。逆に6個以上必要ならenひかりでは対応できないため、BIGLOBE光 法人向けが選択肢になります。IP数の要件が分岐点です。

10ギガと固定IPは同時に選べないことがある

BIGLOBEの固定IPアドレスオプションは、BIGLOBE光10ギガタイプ・フレッツ光クロス回線・IPv6接続では利用できません。IPv4接続の1ギガタイプ限定です。「速度も固定IPも欲しい」という要望は、そのまま両方を満たせるとは限らないため、契約前に対応回線を必ず確認してください。

法人向け光回線の選び方3ステップ

上から順に判断すると、検討すべきサービスが自動的に絞られます。

①固定IPアドレスが何個必要かを決める

自社サーバーの外部公開、拠点間VPN、IPアドレス制限のある取引先システムへの接続がなければ、固定IPは不要です。1個で足りるならenひかり、6個以上必要ならBIGLOBE光 法人向けが軸になります。会社のホームページを運用するだけならレンタルサーバーで足り、固定IPは要りません。

②帯域保証が必要かを判断する

帯域保証は混雑時の最低速度を確保する仕組みで、フレッツ光クロス BizやNUROアクセスなどの上位サービス限定です。料金は見積もりベースで大きく上がるため、クラウド基幹システムやWeb会議が業務の中心でない限り過剰投資になります。帯域保証のない法人向けプランを選んでも、速度面では個人向けと変わりません。

③残った候補を「回線料+プロバイダ料+固定IP」の合計で比べる

フレッツ光のオフィスタイプはプロバイダ料が別、光コラボ(BIGLOBE光・enひかり)は込みです。ここを揃えずに月額料金だけを並べても比較になりません。工事費・事務手数料・固定IPの初期費用まで含めた3年総額で判断するのが確実です。個人向けを含めた料金水準は光回線の料金比較ランキングで確認できます。

契約前に確認したい4つの注意点

  1. 物件の所有者・管理会社に工事の許可を取る(賃貸オフィスでは必須)
  2. 開通までの期間を確認する(新規工事ありで平均3週間~1ヵ月)
  3. 固定IPが対応する回線種別を確認する(10ギガやIPv6では非対応の場合あり)
  4. 契約期間と更新月を確認する(更新月を外すと違約金が発生する)

開業日までに工事が間に合わない場合は、工事不要のホームルーターをつなぎとして導入する方法があります。飲食店・カフェ・美容院など来店客にWi-Fiを提供する店舗の選び方は店舗・オフィス向けおすすめネット回線3選で解説しています。

光コラボへの新規加入・切り替え相談は

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法人向け光回線のよくある質問

できます。enひかり・NURO光・DTI光などは法人名義や屋号での申し込みに対応しています。従業員10人以下の小規模オフィスであれば、固定IPアドレスや帯域保証が不要なケースが多く、個人向けのほうが割引やキャンペーンで安く導入できます。判断基準はこのページ冒頭の診断リンクから確認してください。

最大速度は変わりません。どちらも1ギガ(最大概ね1Gbps)または10ギガ(最大概ね10Gbps)が主流です。違いが出るのは混雑時で、帯域保証のある法人向けサービスは最低通信速度が確保されます。逆にいえば、帯域保証が付かない法人向けプランを選んでも速度面のメリットはありません。

不要な会社が大多数です。必要になるのは、自社サーバーを外部公開する、拠点間VPNを組む、IPアドレス制限のある取引先システムに接続する、といったケースです。会社のホームページを1つ運用する程度なら、レンタルサーバーで足ります。

使えないことがあります。BIGLOBEの固定IPアドレスオプションは、BIGLOBE光10ギガタイプ・フレッツ光クロス回線・IPv6接続では利用できず、IPv4接続の1ギガタイプ限定です。「速い10ギガ」と「固定IP」を同時に求めると選択肢が大きく狭まるため、契約前に必ず対応回線を確認してください。

正式な領収書の発行は法人向けプランの機能です。ただし多くのプロバイダは請求書や料金明細を発行しており、経費計上はこれで対応できるケースがほとんどです。領収書そのものが社内規定で必須かどうかを先に確認しましょう。

光回線の新規工事を伴う場合は、繁忙期を含めて平均3週間~1ヵ月が目安です。開業日に間に合わない場合は、工事不要のホームルーターをつなぎとして導入する方法があります(詳細は「契約前に確認したい4つの注意点」を参照)。

まとめ:法人向けを選ぶ理由は速さではない

  • 法人向けと個人向けで最大通信速度は変わらない。差は固定IP・帯域保証・保守体制・領収書の4点
  • 固定IPが1個で足りるならenひかり(月額770円)が最安。6個以上ならBIGLOBE光 法人向け
  • 帯域保証はフレッツ光クロス BizやNUROアクセスなど上位サービス限定で、見積もりベース
  • BIGLOBEの固定IPは10ギガ・光クロス・IPv6では使えないため、速度と固定IPは両立しないことがある
  • フレッツ光のオフィスタイプはプロバイダ料が別。光コラボは込みなので、比較の前に条件を揃える
  • 4点のいずれも不要なら、法人名義で個人向け光回線を契約するのが最も安い

プロバイダごとの詳細な仕様は光回線プロバイダ一覧で確認できます。業務用ネット回線の記事一覧は業務用インターネット回線からご覧ください。

目次
Yumi

Yumi インターネット回線担当

光回線を中心にモバイルWiFi・据え置き回線に関する記事を担当。インターネット契約が必要な人の気持ちに寄り添う、分かりやすい記事づくりを心掛けています。2015年からずっと記事を書き続けています。実機を使った体験レポやアンケート調査も担当。一般財団法人インターネット協会会員。ドットコムマスター認定(認定書)取得。ストリーミングサービスや格安SIMにも詳しい。セレクトラ・ジャパン株式会社は、一般財団法人 テレコムサービス協会会員です。