引っ越したら火災保険はどうする?

引っ越しの予定があるけれど、今の「火災保険」はどうすればいいのだろう?簡単に継続できるのか、それとも一度解約しないといけないのか?保険会社に電話しないといけないのかな・・・。そんな火災保険に関する疑問。お引っ越しのタイプ別にどのように対応すべきかご紹介いたします。
引っ越す場合、今加入中の火災保険はどうするべき?

火災保険は、賃貸住宅に住んでいても、持ち家に住んでいても、必ず加入しておくべき保険です。「引越しにともない、同じ保険会社の保険を継続するか」、「保険額を変更して継続するか、 または、解約をして他の保険にするか」、などいくつか対応方法が分かれますが、常に加入をしている必要がありことは変わりありません。
火事で失われた家財は、火災保険(家財保険)に入っていなければ補償してもらえません。1から全部買いなおすと考えたら膨大な出費となっていしまいますね。
賃貸住宅に引っ越すか、持ち家に引っ越すかによっても、火災保険の手続きや注意点は異なります。以下よりケース別の対応方法をご紹介いたします。
賃貸住宅から賃貸住宅へ引っ越す場合の火災保険
ご自身が契約しているプランにもよりますが、賃貸物件向けの火災保険(=家財保険)は、保険金額を変更しない限り、必要な手続きは住所変更のみの場合がほとんどです。また、オンラインでの手続きが可能なことが多く、自分のアカウント(マイページ)で住所を変更すれば、継続は完了です。
一般的な賃貸住宅向けの火災保険であれば、このようにシンプルに手続きができるのですが、注意しておきたい点もあります。入居先で同棲を始める、結婚して、二人暮らしになる、そんな場合は、家財も増えるため、保険金額(保険会社が支払う保険金の限度額)を増やす必要性も出てくるかもしれませんね。
そのような場合、つまり保険金額を増やしたい場合は一度今の保険を解約する必要があります。引っ越し先でも同じ保険会社の同じプランを申し込むだったとしても、一度解約をし、保険金額を再設定し新規で申し込みをする必要があります。
賃貸住宅の火災保険(家財保険)は絶対加入しないといけないの?法律では加入の義務はありません。しかしながら、大家さんと結ぶ賃貸契約の中では、火災保険の加入が条件となっています。したがって、実質的には、必ず加入をしなければいけない保険ということになります。
火災保険の保険料は、安ければ1年4000円からと、決して高くはありません。また、もしもの時に自分の家財を補償してくれる重要な保険です。できちんと向き合いよく選びたい保険と言えるでしょう。
賃貸住宅用火災保険の一例
賃貸住宅用の火災保険(家財保険)は、たくさん種類がありますが、申し込みから、住所変更、解約手続き等オンラインでできるものが一般的です。
オンラインで手続きできる火災保険(家財保険)を提供しているところには以下のようなところがあります。
- 日新火災海上保険 - お部屋を借りるときの保険(賃貸家財総合保険)
- チューリッヒ少額短期保険 - ミニケア賃貸保険
- ジャパン少額短期保険株式会社 - 新すまいRoom保険A
もちろん実際に火災や事故が起きた場合は、専用電話番号での問い合わせが可能です。電話に加え、問い合わせフォームやチャットでのコンタクト方法を提供しているところもあります。
火災保険って途中解約はできるの?通常途中解約は可能です。支払った保険料から、保険開始日から解約日までの期間を日割りで計算した分を控除(差し引いて)残額分が戻ってきます。
賃貸から持ち家に引っ越す場合の火災保険
賃貸から、持ち家に引っ越す場合は、かけるべき火災保険とその内容が変わるという点を理解しておきましょう。このため、今借りているマンション・アパートでかけている火災保険(家財保険)はいったん解約をして、持ち家用の火災保険に加入をする必要があります。
引越し先の”マイホーム”(持ち家)の火災保険は、賃貸用よりも保険料を決定する項目が増える分少し複雑です。建物の構造級はもちろん、保険の対象を建物にするか、家財にするか、もしくは両方にするかを選ばなければなりません。地震保険はオプション(特約)になります。ご自身で地震保険も一緒に加入するかどうか検討する必要があります。
持家用の火災保険 - 保険料を決定する項目
- 保険の対象 --- 建物にするか、家財にするか、もしくは両方にするか選ぶことができます。
- 建物の構造(構造級)---建物のタイプによって保険料が異なります。
- 補償の対象 --- 火災・水災・落雷など対象を取捨選択します。
- 建物の保険金額 ---建物に対して支払われる最大額を決めます。
- 家財の保険金額 ---家財に対して支払われる最大額を決めます。
- 保険の契約期間 --- 長期契約で割引があります。
- 地震保険をつけるか否か
火災保険の保険料にかかわる「建物の構造級」とは?
建物の壊れにくさや燃えにくさを、素材や設計・築年数といった項目から、級別にわけたものを、、構造級といいます。構造級は以下の3に分類されており、自宅の構造級は、チャートによって簡単に確認することができます。
- M構造(コンクリート造マンションなど)
- T構造(鉄骨造の戸建ての建物など)
- H構造(木造の戸建ての建物など)
当然ながら、木造のH構造に該当する場合保険料が高くなり、M構造になるとより安くなります。
保険会社によっては、たばこを吸わない人、オール電化の場合などを対象に保険料の割引を提供しているところなどもあります。

持家用の火災保険 - 保険会社と選び方

持ち家用にあらたに火災保険を申し込む場合、どのように保険会社を選べばよいでしょうか?火災保険を提供している保険会社はたくさんあります。
一社ずつ見積もりをとるか、面倒であれば、火災保険の一括見積もりサービス(無料)を利用するもの一つの方法です。
火災保険会社一覧
- あいおいニッセイ同和損保
- AIG損保
- AIU保険
- 富士火災
- ジェイアイ傷害火災
- セコム損保
- 損保ジャパン
- チャブ保険
- 東京海上日動
- 三井住友海上
- 日新火災
- 楽天損保
- セコム損保
- ジェイアイ傷害火災
- 朝日火災
- あいおいニッセイ同和損険
- チューリッヒ少額短期保険
火災保険を扱う保険会社には、○○損保(そんぽ)という名前がついていることがあります。これは火災保険は、損害保険、通称、損保(そんぽ)の一種であるためです。ちなみに、生命保険などは、○○生命という名前がついていますね。
火災保険の一括見積もりサービス一覧

持ち家から持ち家に引っ越す場合の火災保険
持ち家への火災保険は、保険金が、建物の構造(構造級)等によっても、異なります。同じもの保険会社を継続するつもりであっても契約をそのまま移行することはできません。
入居先となる持ち家に対しては、新規に火災保険を申し込む必要があります。
加えて、もし仮に今まで住んでいた持ち家が、所有所があなたのまま空き家になるならば、いままでの火災保険をそのままにしておくわけにはいきません。人が住んでいない場合を想定した火災保険に別途契約をしなければなりません。
持ち家から賃貸に引っ越す場合の火災保険
持ち家でかけている保険を解約し、賃貸用の保険をかけます。賃貸住宅用の保険は専用のものが多く販売されており、また気軽にオンラインで申し込みが可能です。賃貸住宅の場合は、基本的に家財保険と借家人賠償責任補償(原状回復のため)の保険が必要になります。建物自体は、大家さんが保険をかけているためです。
仮に、なんらかの理由で、持ち家をそのまま所有し、空家にしておく場合は、別途新規に火災保険をかける必要があります。人が住んでいる場合とそうでない場合とでは、想定されるリスクが異なるため、保険料が異なるためです。

引っ越したら火災保険はどうする?- まとめ
引っ越をし、住まいのタイプ(賃貸か持ち家)が変わっても火災保険は必ず必要な保険です。
賃貸から賃貸への引っ越しで、保険金額を変更しない場合は、住所変更だけ行えば手続きは完了です。また、多くの場合、オンライン上の自分のアカウントで変更することができます。
それ以外の場合は、保険を一度解約し、またあらたに必要な火災保険を選び申し込む必要があります。保険会社に各社に見積もりを取る他、火災保険の一括見積りサービス(持ち家に限る)を利用するのも1つの方法です。