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結論から言うと、しろくま電力(ぱわー)は“やばい電力会社”でも詐欺でもありません。国に登録された正規の小売電気事業者で、蓄電池や太陽光の開発まで手がける再生可能エネルギー専業の会社です。

ただし、電気代が安くなるかどうかはお住まいのエリアで大きく変わります。「基本料金0 円」という分かりやすさの一方で、月ごとに増減する独自の調整費があり、単価だけでは総額を判断できないためです。

この記事では、しろくま電力が「怪しい」「やばい」と言われる理由、なぜ高くなることがあるのか、そして契約して後悔しやすい人の特徴まで分かりやすく解説します。

結論|しろくま電力は「怪しい」「やばい」?早見表で確認

まず、よく検索される疑問への結論を早見表でまとめました。

疑問 結論
詐欺・怪しい会社? いいえ。国に登録された小売電気事業者(登録番号:A0720)で、無登録業者ではない
なぜ「怪しい」と言われる? 電力会社らしくない社名と知名度の低さ。事業内容に問題はない
電気代は高い? エリア次第。独自の「電源調達調整費」まで含めた総額で見ると、多くのエリアで大手より高くなる
安くなるエリアは? 北海道電力エリア・四国電力エリア(2024年7月時点の比較。全世帯人数で安くなった)
解約金は? 0 円。契約期間の縛りなし、初期費用もなし
停電しやすくなる? ならない。契約先を変えても電線・電柱などの送配電設備と、その保守を担う会社は変わらない

つまり、しろくま電力で注意すべきなのは会社の信頼性ではなく、料金の仕組みです。詳しくは「なぜ高い?」の章で解説します。

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しろくま電力は怪しい会社?運営会社の正体をチェック

「しろくま電力 怪しい」と検索する人が最も気にしているのは、そもそも実在するまともな会社なのかという点でしょう。運営会社の情報を確認します。

しろくま電力(ぱわー)運営会社の概要

社名 しろくま電力株式会社(旧・株式会社afterFIT)
小売電気事業者登録番号 A0720(経済産業省・資源エネルギー庁の登録事業者)
本社所在地 〒105-0012 東京都港区芝大門2⁻4⁻6 豊国ビル
代表取締役 谷本貫造
資本金 9,900万円
事業内容 グリーンエネルギーに関する課題解決事業/電力事業/系統用蓄電池事業/太陽光事業
主な沿革 2021年 電力小売り事業「しろくま電力(ぱわー)」開始
2023年6月8日 一般家庭向け(低圧)プランの提供開始
2024年3月1日 株式会社afterFITから現社名に変更
供給エリア 沖縄県・一部離島を除く全国

電力自由化以降、日本で電気を販売するには国への「小売電気事業者」登録が必須です。しろくま電力は登録番号A0720を持っているため、少なくとも無登録で電気を販売している事業者ではありません

ただし、登録があることは「国が料金やサービスの品質を保証している」という意味ではありません。登録は電気を販売するための最低条件であり、料金が安いか、サポートが手厚いかは別問題です。契約先として適切かどうかは、この後の料金の仕組みとエリア別の比較で判断してください。

なぜ「怪しい」と感じる人がいるのか

「怪しい」という印象の正体は、事業の違法性ではなく知名度の低さとサービス名の意外性にあります。

セレクトラが実施した独自アンケート調査(2023年10月2〜3日/株式会社マクロミル/男女30名)では、「しろくま電力(ぱわー)」を知っていると答えた人は30人中0人という結果でした。電力会社らしからぬ名前と認知度の低さが重なり、「胡散臭い」というイメージにつながっているようです。

停電・供給が不安定になることはない

新電力に切り替えると停電しやすくなる、という不安もよく聞かれますが、これは誤解です。契約先の小売電気事業者を変えても、電気を届ける電線・電柱などの送配電設備は一切変わりません

送配電設備の保守や停電時の復旧を担うのは、エリアごとに決まっている一般送配電事業者(東京電力パワーグリッド、関西電力送配電など)で、どの小売電気事業者と契約していてもこの担い手は同じです。そのため、しろくま電力に切り替えたことで停電が増えたり、復旧が後回しになったりすることはありません。

しろくま電力が「やばい」と言われる5つの理由・注意点

①〜④は「怪しい」「高い」という評判に直接つながる理由、⑤は評判とは別に契約前に知っておきたい注意点です。

① 社名が電力会社らしくなく、知名度が低い

しろくま電力の歴史は、家庭向けに限ればまだ浅いのが実情です。電力小売り事業「しろくま電力(ぱわー)」自体は2021年に始まっていますが、一般家庭向けの低圧プランが発売されたのは2023年6月8日で、まだ数年しか経っていません。

さらに、運営会社が「株式会社afterFIT」から「しろくま電力株式会社」へ社名を変更したのは2024年3月1日と、ごく最近のことです。前述のアンケートで認知度0%だったことからも分かるとおり、「聞いたことがない会社に毎月の電気代を預けて大丈夫か」という不安が「やばい」という言葉になって表れています。

② 独自の「電源調達調整費」で請求額が読みにくい

しろくま電力には、大手電力会社の燃料費調整額の代わりに「電源調達調整費」という独自の調整費があります。

誤解されがちですが、毎月変動すること自体はしろくま電力に限った話ではありません。大手電力会社の燃料費調整額も毎月変わります。違うのは基準で、しろくま電力はJEPXの市場価格を基準とする独自の調整費を設定しているため、公表されている電力量料金の単価だけでは、他社と比べて実際の請求額が高いのか安いのか判断しにくいのです。この分かりにくさが「怪しい」という印象につながっています。

③ エリアによっては総額で大手電力会社より高くなる

セレクトラが2024年7月時点の料金条件で総額を比較したところ、北海道・四国以外のエリアでは大手電力会社より高くなる結果が出ています。単価の安さだけを見て「安いと思って切り替えたのに高くなった」という不満が、そのまま「やばい」という評判になっています。

④ 「基本料金0円」でも安くなるとは限らない

しろくまプランZEROの基本料金は0 円ですが、電気代は基本料金だけで決まりません。電力量料金に加えて②の電源調達調整費が月ごとに増減するため、「基本料金0円=必ず安い」ではない点が、期待とのギャップを生んでいます。

⑤ 問い合わせ窓口がフォームのみ・平日日中だけ

しろくま電力への問い合わせは公式サイトのフォームから行う形で、一般向けの電話窓口は案内されていません。受付も平日の日中に限られるため、電話でその場に解決したい方や、平日に連絡しづらい方にとっては物足りなく感じられます。契約前に、サポート体制が自分の希望に合うか確認しておきましょう。

しろくま電力はなぜ高い?「電源調達調整費」の仕組み

しろくま電力の電気代が割高になりやすい最大の理由が、独自の調整費「電源調達調整費」です。

しろくま電力の電気代を構成する4つの要素

しろくま電力の電気代は、次の4つで構成されています。

  1. 契約アンペア数などで決まる「基本料金」(しろくまプランZEROは0 円)
  2. 使った電気の量に応じてかかる「電力量料金」
  3. すべての電力会社で同額の再生可能エネルギー発電促進賦課金
  4. 市場価格に応じて電気料金に加算・充当される「電源調達調整費」

大手電力会社が採用する「燃料費調整額」の代わりに導入されているのがこの電源調達調整費で、日本卸電力取引所(JEPX)の取引価格に連動します。あらかじめ決められた調整基準単価を市場価格が上回った月は利用者が負担し、下回った月は「積立金」として充当される仕組みです。常に上乗せされる追加料金ではなく、月によってプラスにもマイナスにも働く調整額という点は押さえておきましょう。

注意したいのは、この調整費が単体で「大手より高い」と決まっているわけではない、という点です。実際に比べるべきなのは、基本料金・電力量料金・電源調達調整費をすべて含めた総額です。しろくま電力は基本料金・電力量料金の単価自体を安く設定しているため、総額で見ると大手電力会社より安くなるエリアと、高くなるエリアの両方が生じます

つまり、電力量料金の単価だけを見て「安い」と判断することも、電源調達調整費があるからといって「必ず高い」と判断することもできません。判断材料になるのは、次章のエリア別の総額比較です。

しろくまプランZEROの電力量料金(エリア別)

参考として、しろくまプランZERO(一般家庭向け)の基本料金・電力量料金をエリア別にまとめました(2025年6月1日実施の料金体系・税込)。ここに再エネ賦課金と、月ごとに加算・充当される電源調達調整費が反映されます。つまり、この表の単価は請求額そのものではありません。

しろくまプランZERO:基本料金・電力量料金(地域別・税込)

エリア 基本料金 電力量料金
(1kWhあたり)
北海道電力エリア 0 円 32.30 円
東北電力エリア 0 円 27.00 円
東京電力エリア 0 円 27.90 円
中部電力エリア 0 円 27.50 円
北陸電力エリア 0 円 24.00 円
関西電力エリア 0 円
(最初の15 kWhまで)
15 kWh超 24.20 円
中国電力エリア 0 円
(最初の15 kWhまで)
15 kWh超 26.10 円
四国電力エリア 0 円
(最初の11 kWhまで)
11 kWh超 25.40 円
九州電力エリア 0 円 25.60 円

総額が安くなるエリア・高くなるエリア

しろくま電力が「やばい」かどうかは、結局のところお住まいのエリア次第です。セレクトラが大手電力会社の従量電灯プランと総額で料金比較を行ったところ、次の結果になりました。

ここで「安くなるかどうか」と「いくら安くなるか」は別の話です。混同しやすいので、2つの軸に分けて整理します。

軸①:大手電力会社より安くなるエリアはどこか

総額が安くなったエリア 北海道電力エリア四国電力エリア(比較したすべての世帯人数で安くなった)
総額が高くなったエリア 上記以外のすべてのエリア(東京・中部・関西・九州など)

軸②:安くなるエリアの中で、節約額が大きいのはどんな世帯か

節約額が大きくなりやすい世帯 電気の使用量が多い世帯(ファミリー世帯など)。単価差が使用量に比例するため、同じエリアでも差額が大きくなる
節約額が小さくとどまる世帯 電気の使用量が少ない世帯。安くはなるが、差額そのものは小さい

つまり、北海道・四国であれば使用量にかかわらず安くなり、その中でも使用量が多いほど浮く金額が大きくなるという関係です。一人暮らしでも損をするわけではなく、節約額が小さいだけ、という理解が正確です。

⚠ この比較の時点について

上記のエリア別比較は2024年7月時点の料金条件で行ったものです。電源調達調整費も大手電力会社の燃料費調整額も毎月変動するため、現在の結果は変わっている可能性があります。契約前には必ず公式サイトで最新の料金と、ご自身の使用量でのシミュレーションをご確認ください。

北海道・四国にお住まいで「実質再エネ100%の電気を使いたい」という方には、しろくま電力は十分に検討する価値があります。エリア別の詳しい料金比較はしろくま電力の詳細レビューで確認できます。

⚡ 北海道・四国以外にお住まいの方へ

お住まいのエリアで割高になりやすいなら、多くのエリアで大手電力会社よりお得な固定単価プランへの切り替えが確実です。

しろくま電力で後悔する人・向いている人

後悔しやすい人(向いていない人)

  • 北海道・四国以外にお住まいの方・・・総額で比較すると、大手電力会社より高くなる結果が出ているエリア。
  • 切り替えで大きな節約を期待している方・・・安くなるエリアでも、使用量が少ないと現在の契約との差額は小さくとどまる。
  • 毎月の請求額を安定させたい方・・・電源調達調整費が月ごとに増減するため、請求額を事前に読みにくい。
  • 電話でサポートを受けたい方・・・問い合わせはフォームからで、受付も平日の日中に限られる。

向いている人

  • 北海道・四国電力エリアにお住まいの方・・・比較したすべての世帯人数で、総額が大手電力会社より安くなった。
  • 環境負荷を減らしたい方・・・追加料金なしで実質再エネ100%の電気を使える。
  • 上記エリアで電気の使用量が多い世帯・・・単価差が使用量に比例するため、浮く金額が大きくなりやすい。
  • まず試してみたい方・・・契約期間の縛りも解約金もなく、合わなければ0円で切り替えられる。

解約金・違約金はある?やめたいときの手続き

「怪しいかもしれないから、合わなかったらすぐやめたい」という方にとって重要なのが解約条件です。しろくま電力は、契約期間の縛りも解約金もありません。事務手数料などの初期費用も発生しません。

他社の電気に切り替える場合、しろくま電力への解約手続きは不要です。新しく契約する電力会社が手続きを代行してくれるため、申し込みたい電力会社に契約を申し込むだけで完了します。

ただし、引っ越しに伴って解約する場合は、しろくま電力の問い合わせフォームから自分で解約手続きを行う必要があります。電気の使用停止希望日を解約日にするため、引っ越し日が決まり次第、早めに手続きを進めましょう。

なお、新電力全般のリスクや事業撤退時の対応が気になる方は、新電力は本当に危ない?もあわせてご覧ください。

しろくま電力が合わないと分かった方におすすめの電力会社

「割高になるエリアだった」「請求額が読めるプランがいい」という方は、固定単価で分かりやすいプランへの切り替えを検討しましょう。どのプランが合うか迷う場合は、電話でのご相談も無料でお受けしています。

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切り替え手続きはほとんどの電力会社でWebから完結し、工事や立ち会いも原則不要です。申し込み前に、各社の公式サイトで自分の使用量を入力してシミュレーションすることをおすすめします。

よくある質問(FAQ)

詐欺ではありません。しろくま電力株式会社(旧・株式会社afterFIT)は国(経済産業省・資源エネルギー庁)に登録された小売電気事業者(登録番号:A0720)で、少なくとも無登録で電気を販売している事業者ではありません。ただし登録は電気を販売するための最低条件であり、料金やサービスの品質を国が保証しているわけではない点は分けて考える必要があります。「怪しい」と言われる理由は、電力会社らしくないサービス名と知名度の低さです。
しろくま電力には、大手電力会社の「燃料費調整額」の代わりに「電源調達調整費」という独自の調整費があり、日本卸電力取引所(JEPX)の取引価格に連動して月ごとに加算・充当されます。この調整費そのものが常に大手より高いわけではありませんが、基本料金・電力量料金・調整費を合わせた総額で比較すると、エリアによって大手電力会社より高くなる場合があります。単価だけを見て安いとも高いとも判断できないのが、この料金体系の分かりにくい点です。
セレクトラが2024年7月時点の料金条件で総額を比較したところ、北海道電力エリアと四国電力エリアでは、比較したすべての世帯人数で大手電力会社より安くなりました。一方、それ以外のエリアでは高くなる結果でした。ただし電源調達調整費も大手の燃料費調整額も毎月変動するため、現在の結果は変わっている可能性があります。契約前に公式サイトで最新の料金をご確認ください。
しろくま電力には契約期間の縛りも解約金もありません。事務手数料などの初期費用も発生しないため、合わなければ解約金0円で他社に切り替えられます。他社へ切り替える場合、しろくま電力への解約手続きも不要です(新しく契約する電力会社が代行します)。
発電された電気そのものが100%再生可能エネルギーというわけではありません。しろくま電力は非化石証書を購入し、その環境価値を電力プランに組み込むことで、CO2排出係数を実質0t-CO2/kWhとみなす仕組みを採っています。制度上認められた正規の方法ですが、「発電所がすべて再エネ」という意味ではない点は理解しておきましょう。
なりません。契約先の小売電気事業者を変えても、電気を届ける電線・電柱などの送配電設備は変わらないためです。送配電設備の保守や停電時の復旧を担うのはエリアごとの一般送配電事業者(東京電力パワーグリッド、関西電力送配電など)で、どの小売電気事業者と契約していてもこの担い手は同じです。
供給エリアは沖縄県および一部離島を除く全国です。かつては他社からの切り替え申し込みのみに対応していた時期がありましたが、その後、引っ越し先の新居での申し込みにも対応しています。申込期限や手続きの条件は変更されることがあるため、引っ越しに合わせて契約する場合は公式サイトで最新の受付条件をご確認ください。
しろくま電力の問い合わせは公式サイトの問い合わせフォームから行う形で、一般向けの電話窓口は案内されていません。受付は平日の日中のみで、時間外の問い合わせには翌営業日以降に返信されます。具体的な受付時間は変更されることがあるため、公式サイトでご確認ください。