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【8月10日18時時点・随時更新】

台風15号(チャンホン)は日本の東を北西へ進んでいます。11日(火)夕方から夜にかけて、関東または福島県へ上陸する予想です。暴風域はありませんが、11日18時には中心気圧980 hPa・最大風速25 m/sまで発達しながら茨城県沖を進む見通しで、東京や内陸の関東では夕方以降に激しい雨から非常に激しい雨が降るおそれがあります。12日15時には山陰沖で熱帯低気圧に変わる予想です。

台風15号は8月5日に発生した時点では暴風域もなく、日本から遠く離れた海上にありました。その後の5日間で進路の幅が絞られ、いまはお盆の帰省・旅行シーズンを直撃する形で本州へ上陸する見通しになっています。

台風で起きる停電は、家にいるときだけの問題ではありません。誰もいない家で電気が止まり、そのあと復旧したときにこそ、見過ごされやすい危険があります。この記事では、台風15号の最新の進路予想とあわせて、出発前に済ませておきたい備えをまとめます。

台風15号の最新の進路予想(8月10日18時時点)

まずは今わかっていることを、ひと目でわかる早見表にまとめました。

台風15号(チャンホン)の最新状況(8月10日18時現在)

現在位置 日本の東(北緯35度05分・東経148度25分)
中心気圧・風速 990 hPa/最大風速20 m/s(最大瞬間風速30 m/s)
進行方向・速度 北西へ毎時20 km
暴風域 なし(11日18時に最大風速25 m/sまで発達する予想)
上陸の予想 11日(火)夕方から夜にかけて関東または福島県
発生 8月5日15時、ウェーク島近海で発生

気象庁が発表している予報位置は次のとおりです。8月6日の時点では中心気圧994 hPaのまま日本の東を通過する予想でしたが、いまは本州へ近づきながら発達し、通過後に急速に衰える見通しに変わっています。

台風15号の予報位置(気象庁・8月10日18時発表)

日時 予報される位置 中心気圧・最大風速
11日06時 関東の東 985 hPa/23 m/s
11日18時 日立市の東南東約40 km 980 hPa/25 m/s
12日15時 山陰沖(熱帯低気圧に変わる) 996 hPa

注目すべきは11日18時の予報位置です。茨城県日立市のすぐ沖まで中心が近づく予想で、この前後が上陸のタイミングになります。8月6日の時点で日本気象協会が進路予測の信頼度を3段階の最も低いCランクとしていたほど不確実だった進路が、5日間でここまで絞られました。

進路が絞られた理由|太平洋高気圧の「壁」に西へ押し戻された

台風は自分で進む方向を決めているわけではなく、まわりの風に流されて動きます。夏の日本付近では、太平洋高気圧のふちを回るように進むのが基本の形です。

8月6日の時点では、この高気圧がどこまで強く張り出すかが読めず、「本州に近づく」と「上空の西風に乗って北東へ抜ける」の両方が残っていました。結果として高気圧が日本の北側まで強く張り出したため、台風15号は北へ抜けられず西へ押し戻される形で本州に向かうことになりました。東から西へ進んで本州に上陸するのは、極めてまれな進路です。

ふたたび「トリプル台風」|16号が発生、13号は熱帯低気圧へ

8月9日午後に小笠原近海で台風16号(ペイロー)が発生し、日本の周辺はふたたび3つの台風が同時に存在する「トリプル台風」の状態になりました。ただし警戒が必要なのは15号だけです。16号は南鳥島方面へ東寄りに進んで日本から遠ざかり、直接の影響はない見込みです。

なお2026年は1月から毎月台風が発生しており、なかでも1〜5月に5か月連続で発生したのは、1951年の統計開始以来1965年・2015年に続く3回目という珍しい年です。日本気象協会は8月に日本へ接近する台風を3〜6個と予想しており、15号が去っても台風シーズンはまだ続きます。

台風13号は沖縄を離れ、熱帯低気圧に変わる見込み

8月6日の時点で「今すぐの警戒が必要」だったのは台風13号(ドルフィン)でした。7日に沖縄本島・大東島・奄美が暴風域に入り、その後は東シナ海へ抜けています。10日19時現在、台風13号は華中にあって中心気圧990 hPa・最大風速20 m/sまで勢力を落とし、11日15時までに熱帯低気圧に変わる見込みです。沖縄・奄美への影響はすでに終わっています。

沖縄エリアで実際に起きた停電の状況と具体的な備えは、台風13号の沖縄直撃と長期停電への備えで詳しく解説しています。

お盆を直撃|地域ごとの影響とタイミング

8月11日は山の日で、そこからお盆の帰省・旅行がピークを迎えます。進路が絞られたことで、どの地域がいつ荒天になるかも見えてきました。出発の判断に使えるよう時間帯ごとに整理します。

台風15号による地域ごとの影響とタイミング

地域 タイミング 想定される影響 停電リスク
福島県・東北の太平洋側 11日午後〜夜 上陸地点の候補。風と雨が最も強まる 高い
茨城県〜千葉県 11日夕方〜夜 中心が最接近。沿岸で強風と高波 高い
東京・内陸の関東 11日夕方以降 激しい雨から非常に激しい雨。落雷 中程度
東海〜近畿・中国地方 12日 熱帯低気圧に変わりながら西進。雨が続く 低い

※上記は8月10日18時発表の予報位置と各地の見通しから整理したものであり、気象庁が地域別に発表した予報そのものではありません。

台風本体から離れた地域でも油断はできません。流れ込んだ暖かく湿った空気が大気の状態を不安定にし、局地的な雷雨や落雷で停電が起きることは珍しくありません。東から西へ進むまれな進路のため、通過後も雨の範囲が西日本へ広がります。

帰省で「留守にする家」が危ない3つの理由

停電対策の記事はたくさんありますが、その多くは「家にいるとき」を前提にしています。お盆はむしろ、家を空けている間に停電が起きる可能性が高い時期です。誰も気づかないまま電気が止まり、そして復旧するからこそ怖い、という点を押さえておきましょう。

① 冷蔵庫・冷凍庫の中身が静かに全滅する

扉を開けなければ、冷蔵室は約2〜3時間、冷凍室は半日程度は冷たさを保てます。しかし数日間の帰省中に長時間の停電が起きれば、当然その範囲を超えます。困るのは、帰宅したときに「一度溶けて、また凍った」状態かどうかが見分けにくいことです。冷凍室に保冷剤や凍らせたペットボトルを1つ入れておけば、帰宅時に形が崩れているかどうかで停電があったかを判断できます。

② 電気の復旧時に起きる「通電火災」

停電時にもっとも注意すべき事故のひとつが通電火災です。停電中にアイロン、ドライヤー、電気ストーブ、扇風機などのスイッチが入ったままになっていると、電気が復旧した瞬間にそれらが動き出し、周囲の物に触れて発火することがあります。

家にいれば異臭や音で気づけますが、留守中に起きれば発見が遅れます。倒れた家電や、水に濡れた電気製品が通電するケースも危険です。出発前に「使っていない家電のプラグを抜く」という一手間が、もっとも効果の高い対策になります。

③ エアコン停止でペットや室内が高温になる

ペットのために冷房をつけたまま出かける家庭も増えていますが、停電すればエアコンは止まります。真夏の閉め切った室内は短時間で危険な温度に達するため、ペットを残す場合は預け先を確保するか、停電時に通知が届く見守りカメラなどを併用するのが安心です。長期の外出中に電気を止めるべきかどうかの判断も、あわせて確認しておきましょう。

出発前にやっておきたい5つのこと

台風が近づいてからでは慌ててしまいます。帰省や旅行の荷造りと一緒に、次の5つを済ませておきましょう。

  • 使っていない家電のプラグを抜く:アイロン、ドライヤー、電気ストーブ、扇風機など発熱する家電が優先です。通電火災を防ぐいちばん確実な方法です
  • 数日以上の留守ならメインブレーカーを落とす:分電盤のメインブレーカーを切れば家全体が安全です。ただし冷蔵庫も止まるため、生鮮品は使い切ってから落としてください
  • 冷凍室に保冷剤か凍らせたペットボトルを入れる:帰宅時に停電があったかどうかの目印になり、溶ければ飲料水としても使えます
  • ベランダの物を室内に取り込む:飛ばされた物が電線に接触すると、自分の家だけでなく周辺一帯の停電の原因になります
  • 停電情報の確認先をスマートフォンに登録する:自宅エリアと帰省先エリアの2か所分をブックマークしておくと、外出先からでもすぐ確認できます

モバイルバッテリーは満充電にして持ち出し、帰省先でも使えるようにしておくと安心です。帰省先が停電すれば、スマートフォンの充電手段がそのまま情報収集の手段になります。

停電したときの連絡先は「契約中の電力会社」ではありません

「新電力に切り替えたから、災害のときの復旧が遅くなるのでは」という不安をよく聞きますが、これは誤解です。復旧のスピードも対応窓口も、新電力でも大手電力会社でも変わりません。

日本の電気事業は、電気を「つくる・売る」役割と「届ける」役割が法律で分けられています。料金の計算や契約手続きを担当するのが小売電気事業者(新電力を含む)で、電柱や電線を維持し、停電時に現場へ駆けつけて復旧工事を行うのが各エリアの一般送配電事業者です。つまり停電が起きたときに実際に動くのは、契約先ではなくその土地を管轄する送配電会社です。

まず確認するのは、近所も一緒に停電しているかどうかです。周囲も暗ければ地域の停電なので、送配電会社の停電情報サイトやアプリを見ます(契約中の新電力へ電話する必要はありません)。自宅だけが停電している場合は、まずブレーカーを確認してください。全国の送配電会社の停電専用ダイヤルとリアルタイムの停電マップは、セレクトラの停電情報ページにまとめています。帰省先のエリアもあわせて確認できます。

なお、垂れ下がった電線や火花が見えるときは絶対に近づかず、送配電会社または119番へ連絡してください。

停電のあとにやってくる「猛暑の電気代」にも備える

台風が通り過ぎたあとは、湿った空気が残って蒸し暑い日が続きがちです。エアコンを止めて我慢するのは熱中症のリスクがあるためおすすめできませんが、そのぶん8月の電気代は上がります。

エアコンの使い方で下げられる金額には限りがあるため、エアコンの電気代の目安を把握したうえで、契約している電気のプラン自体が今の暮らし方に合っているかを見直すのが効果的です。同じ使用量でも、契約先や料金プランによって年間の支払いには差が出ます。

お住まいのエリアで安い電力会社を調べる

世帯人数と地域を選ぶだけで、今より電気代が下がる可能性のあるプランを比較できます。詳しくは電力会社・電気料金プランの比較ページをご覧ください。

よくある質問(FAQ)

2026年8月10日18時現在、台風15号(チャンホン)は日本の東(北緯35度05分、東経148度25分)にあって、北西へ毎時20kmで進んでいます。中心気圧は990hPa、最大風速20m/s(最大瞬間風速30m/s)で、暴風域はありません。最新の位置・進路予想は日本気象協会 tenki.jpの台風15号情報や気象庁の発表でご確認ください。

はい。8月10日18時時点の予報では、11日(火)夕方から夜にかけて関東または福島県へ上陸する予想です。11日18時には茨城県日立市の東南東約40kmまで中心が近づき、中心気圧980hPa・最大風速25m/sまで発達する見通しです。暴風域は予想されていませんが、通過するコースの周辺では強風と激しい雨に警戒が必要です。その後は本州を西へ進み、12日15時に山陰沖で熱帯低気圧に変わる予想です。

台風の進路は、日本の南から張り出す太平洋高気圧の縁を回るように決まります。8月6日の時点ではこの高気圧がどこまで強く張り出すかが読めず、日本気象協会は進路予測の信頼度を3段階のうち最も低いCランクとしていました。その後、高気圧が日本の北側まで強く張り出したため、台風15号は北へ抜けられず西へ押し戻される形で本州へ向かうことになりました。東から西へ進んで本州に上陸するのは極めてまれな進路です。

11日(火)夕方から夜は、福島県・東北の太平洋側と茨城県から千葉県で風雨が最も強まる見通しです。この時間帯にこの地域を移動する予定なら、前日か12日以降にずらすことを検討してください。東京や内陸の関東でも11日夕方以降は激しい雨のおそれがあります。12日は熱帯低気圧に変わりながら西へ進むため、東海から中国地方でも雨が続きます。出発前に最新の台風情報と交通機関の運行状況を必ず確認してください。

数日以上留守にするなら、分電盤のメインブレーカーを落としておくのがおすすめです。留守中に停電が起き、その後に電気が復旧したとき、スイッチが入ったままの家電から発火する「通電火災」を防げます。ただし冷蔵庫の中身は傷むため、生鮮品を使い切るか処分してから落としてください。留守中も冷蔵庫を動かしておきたい場合は、冷蔵庫以外の家電のプラグを抜いておく方法もあります。

いいえ、契約している電力会社によって復旧の順序が変わることはありません。電気を売る小売電力会社と、電柱や電線を維持・復旧する一般送配電事業者は法律上まったく別の役割です。停電の復旧は、契約先がどこであってもそのエリアを管轄する送配電会社が一括して担当します。

契約中の電力会社ではなく、その土地を管轄する一般送配電事業者(東北なら東北電力ネットワーク、関東なら東京電力パワーグリッドなど)が窓口です。全国の送配電会社の停電専用ダイヤルとリアルタイム停電マップは、セレクトラの停電情報ページにまとめています。

まとめ

台風15号(チャンホン)は8月10日18時時点で日本の東を北西へ進んでおり、11日(火)夕方から夜にかけて関東または福島県へ上陸する予想です。8月6日の時点では信頼度Cランクで進路が定まっていませんでしたが、太平洋高気圧が日本の北側まで強く張り出したため、北へ抜けられず西へ押し戻される形になりました。11日18時には茨城県日立市の東南東約40kmまで近づき、12日15時に山陰沖で熱帯低気圧に変わる見通しです。

お盆に家を空ける予定がある方は、出発前に使っていない家電のプラグを抜く・長期ならメインブレーカーを落とす・停電情報の確認先を登録しておくの3点だけでも済ませておいてください。誰もいない家で起きる停電と復旧が、いちばん気づきにくいリスクです。