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先に結論を伝えると、1〜2週間程度の不在であれば、電気を止めても浮くのは数百円程度です。それよりも、冷蔵庫をどうするか、そして帰宅日に確実に電気が使えるかの方がよほど重要な論点になります。まずは、電気を止めることで実際にいくら節約できるのかを見ていきましょう。夏の節電方法とあわせてチェックしておくと、無駄なく夏を乗り切れます。
電気を止めると本当にいくら得する?基本料金の日割り計算
止めて浮くのは「基本料金」だけ
電気料金は、契約内容に応じて毎月固定でかかる基本料金と、実際に使った分だけ加算される電力量料金に分かれています。家を空けて電気をほとんど使わなければ、電力量料金はもともとゼロに近く、これは契約を続けていても変わりません。
一方で基本料金は、電気を1kWhも使わなくても契約している限り毎月請求され続けます。つまり、電気を止める手続き(使用停止)をすることで浮くのは、この基本料金の日割り分だけということになります。逆に言えば、契約を止めない限り、電気を使わない期間もこの基本料金分だけは無駄になっている計算です。
契約アンペア別の基本料金早見表
基本料金は契約アンペア数によって金額が変わります。東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bの場合、標準的な家庭(2〜3人暮らし)で契約する30Aだと月額935.25円が基本料金にあたります。
契約アンペア別・月額基本料金の目安(東京電力 従量電灯B)
| 契約アンペア | 月額基本料金 | 1日あたり |
|---|---|---|
| 15A | 467.63円 | 約15.6円 |
| 30A | 935.25円 | 約31.2円 |
| 40A | 1,247.00円 | 約41.6円 |
| 60A | 1,870.50円 | 約62.4円 |
*金額は2025年度の東京電力エナジーパートナー料金表に基づく税込参考値。契約中の電力会社・エリアによって異なります。
標準的な30A契約であれば、1週間の不在で浮くのは約218円、2週間でも約437円程度です。オール電化住宅など契約アンペアが大きい家庭ほど節約額は増えますが、それでも数百〜千円台に収まるケースがほとんどでしょう。
スマートメーター普及99.9%で「ブレーカーを入れるだけ」はもう通用しない
そもそもスマートメーターとは
スマートメーターとは、電力使用量を30分単位で自動的に計測し、通信回線を通じて電力会社に送信する電力量計です。検針員が毎月訪問して数字を読み取る必要がなく、電力会社が遠隔で電力の供給開始・停止を行えるのが大きな特徴です。電力メーターは全国の設置率が99.9%までスマートメーターに切り替わっており、ほとんどの家庭がすでにこのタイプに移行しています。
「ブレーカーを入れるだけ」はもう通用しない
以前は、古いタイプの電力メーターであれば、電気を止めたあとブレーカーを「入」にするだけで電気が使えました。しかしスマートメーターの場合は電力会社側が遠隔で電力の供給を止めているため、「使用開始の手続き」をしない限り電気は自動的には戻りません。帰宅予定日を指定して手続きしておく必要があり、旅行の日程が延びたり早まったりすると、猛暑の中で電気が使えない状態のまま帰宅する事態になりかねません。
台風や交通機関の乱れで帰宅日がずれることは珍しくありません。電気を止める場合は、再開日に余裕を持たせるか、そもそも日程が確定してから手続きすることをおすすめします。
冷蔵庫を動かしたまま出かけるなら、そもそも「完全停止」はできない
電力会社が止めるのは家全体への電力供給であり、冷蔵庫だけを残して他を止めるといった選択はできません。つまり、旅行中も冷蔵庫を動かしたままにしたいなら、電気そのものを止める選択肢は成立しないことになります。
本気で電気を止めたいなら、出発前に冷蔵庫を空にして電源を切り、庫内を数日かけて乾燥させてから止める必要があります。高温多湿な夏場は、水分が残ったまま閉め切るとカビが発生しやすいため注意が必要です。
たとえば30A契約で10日間帰省するケースを考えると、浮くのはせいぜい約310円です。この金額のために冷蔵庫を空にして数日乾燥させる手間や、帰宅日がずれた場合に猛暑の中で電気が使えないリスクを背負うのは、多くの人にとって割に合わないでしょう。冷蔵庫の設定温度を下げるなど、契約を維持したまま省エネする方が現実的な選択肢になります。
結局、電気を止めるべきかどうかの判断基準
不在期間や暮らし方によって最適な判断は変わります。目安を一覧にまとめました。
不在期間別・電気を止める判断の目安
| 不在期間 | 節約額の目安(30A) | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 1週間未満 | 約218円未満 | 手続きの手間の方が大きく、止めない方が無難 |
| 1〜2週間 | 約218〜437円 | 冷蔵庫を空にできるかがカギ。できなければ止めない |
| 1ヵ月以上 | 約935円〜 | 検討する価値あり。日程に余裕を持って手続きを |
電気・ガス・水道すべてを含めた不在時のチェックリストは、長期的に家を空ける場合の注意点とチェックポイントで詳しく解説しています。防犯面や郵便物の扱いなど、電気以外の準備もあわせて確認しておくと安心です。
まとめ:短期の夏休みなら止めない方が現実的
1〜2週間程度の夏休みなら、電気を止めて浮く金額は数百円程度にとどまり、再開手続きを忘れて猛暑の中で電気が使えないリスクの方が大きいと言えます。冷蔵庫を完全に空にできる1ヵ月以上の長期不在であれば、止める価値は十分に出てきます。
電気代そのものを見直したい場合は、契約中の電力会社を切り替えるのも有効な手段です。
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