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そんなソフトバンクですが、実は携帯電話やインターネットだけでなく、私たちの生活に欠かせない「電気」も販売しています。

しかも、電気事業の売上高は年間2,000億円を超える規模です。

ソフトバンクの電力事業はどのくらいの規模なのでしょうか。そして、そもそもなぜ通信会社のソフトバンクが電気を販売しているのでしょうか。

電力・ガスの専門サイト「セレクトラ」が調べました。

ソフトバンクGが電気を売っている?

まず整理しておきたいのが、「ソフトバンクグループ」と「ソフトバンク株式会社」の違いです。

OpenAIやArmなどへの投資で話題になっているのは、親会社であるソフトバンクグループ株式会社で、電気を販売しているわけではありません。

一方、携帯電話や「SoftBank 光」、そして「ソフトバンクでんき」などを提供しているのは、傘下のソフトバンク株式会社です。

ソフトバンク株式会社は、2026年3月期に7兆387億円の売上高を計上しており、コンシューマ、エンタープライズ、ディストリビューション、メディア・EC、ファイナンスの5つの主要領域で事業を展開しています。

その中の「コンシューマ事業」が、個人向けに携帯電話やインターネット、電力サービスなどを提供しています。

ソフトバンクの電気事業、売上は2,103億円

では、電気事業はどのくらいの規模なのでしょうか。

ソフトバンク株式会社の2026年3月期決算を見ると、コンシューマ事業の売上高は3兆151億円でした。

その内訳は次の通りです。

事業 2026年3月期売上高
モバイル 1兆5,918億円
ブロードバンド 4,194億円
でんき 2,103億円
物販等 7,936億円
コンシューマ事業合計 3兆151億円

つまり、ソフトバンクの個人向け事業だけで見ると、電気が約7%を占めていることになります。

100円の売上があるとすれば、そのうち約7円が「でんき」による売上、と考えると分かりやすいでしょう。

電気だけで年間2,103億円という数字を見ると、通信会社の「ついでのサービス」とは言いにくい規模です。

ただし、電気の売上は前年より減少

一方で、電気事業が右肩上がりというわけではありません。

2025年3月期の「でんき」の売上高は2,558億円でした。

2026年3月期は2,103億円となり、454億円、17.8%減少しています。

ソフトバンクは、減収の主な理由として「電力市場での取引が減少したこと」を挙げています。

ここで注意したいのは、電力小売の売上高には、単純な「家庭から受け取った電気料金」だけが反映されているわけではないという点です。

電力市場での取引なども関係するため、売上高だけを見て「契約者がこれだけ減った」「電気の販売量がこれだけ減った」と判断することはできません。

ソフトバンクはどんな電気を販売している?

現在、ソフトバンクでは「おうちでんき」「自然でんき」「くらしでんき」などの電力サービスを展開しています。

例えば「おうちでんき」は、ソフトバンクやワイモバイルの携帯電話、インターネットサービスなどと組み合わせて利用できるプランです。

一方、「自然でんき」は、非化石証書を利用することで、実質的に再生可能エネルギー比率100%、CO2排出量実質ゼロの電気を提供するプランです。

現在の料金プランは地域によって異なり、ソフトバンクの公式サイトでは「おうちでんき(N)」「おうちでんき(T)」「自然でんき」など、複数の料金表が公開されています。

なぜ通信会社のソフトバンクが電気を売るの?

では、なぜ携帯電話会社が電気を販売するのでしょうか。

大きなきっかけとなったのが、2016年4月の電力小売全面自由化です。

それまでは家庭向けの電力販売は地域の大手電力会社が中心でしたが、電力小売の全面自由化によって、さまざまな企業が家庭向け電力販売に参入できるようになりました。

ソフトバンクも、このタイミングで電力サービスへの参入を進めました。

2016年4月1日から「ソフトバンクでんき」の提供を開始。東京電力との業務提携を行い、東京電力・中部電力・関西電力のエリアからサービスをスタートし、その後提供エリアを拡大しました。

電気と携帯電話は相性がいい?

ソフトバンクが電気を販売する理由の一つとして考えられるのが、携帯電話やインターネットとのセット販売です。

ソフトバンクは「おうち割 でんきセット」を展開しており、「ソフトバンクでんき」と携帯電話や固定通信サービスをセットで契約すると、通信サービスの料金が割引になる仕組みを提供しています。

つまり、

携帯電話
↓
インターネット
↓
電気

というように、毎月発生する生活関連の固定費をまとめて契約してもらうことができます。

電気はほとんどの家庭で毎月必ず利用するものです。

通信サービスと電力を組み合わせることで、ソフトバンクにとっては顧客との接点を増やすことができます。

利用者にとっても、通信と電気をまとめて管理できるというメリットがあります。

「電力会社」=「発電会社」ではない

ここで、もう一つ注意したいポイントがあります。

ソフトバンクが電気を販売しているからといって、ソフトバンクが全国に巨大な発電所を持っていて、そこで発電した電気を家庭に届けているわけではありません。

電力事業には、

  • 発電
  • 電力の調達
  • 電力の小売
  • 送配電

など、さまざまな役割があります。

電力小売会社は、発電会社などから電力を調達して顧客に販売することができます。

また、電力会社を変更しても、送配電網そのものが変わるわけではありません。

ソフトバンクも、電力会社を変更したことで停電しやすくなることはなく、送電網の保守は従来から地域の電力会社が担っていると説明しています。

つまり、「ソフトバンクでんき」に乗り換えたからといって、ソフトバンクの電線が自宅まで新しく引かれるわけではありません。

ソフトバンクの電気は安い?

では、実際に「ソフトバンクでんき」は安いのでしょうか。

これは、誰にとっても安いとは限りません。

電気料金は、住んでいる地域、電気の使用量、契約アンペア数、料金プランなどによって変わります。

また、「おうちでんき」のように通信サービスとのセット割を利用できるプランもあるため、電気料金だけではなく、携帯電話やインターネットを含めたトータルの料金で比較することが重要です。

ソフトバンクでは現在も地域ごとに複数の電気料金プランを提供しているため、乗り換えを検討する場合は、自分の現在の電気使用量とセット割を含めて比較するとよいでしょう。

電気料金比較シミュレーション

* 使用量の目安


※ガスも併用している方用のシミュレーションです。オール電化の方はオール電化料金ランキングを参照してください。
※この比較で適用されるkWhは目安です。ご自宅の正確な使用量(kWh)でシミュレーションしたい場合は、「実際の使用量で比較」をご利用ください。
kWh
※検針票やマイページにて実際の使用量を確認のうえご記入ください。
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シミュレーション結果

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【電気料金比較条件】

・基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金の合計。
  • 本サービスで表示される料金プランの情報は、各電力会社が公表しているデータを基に作成されています。当該情報について、十分な注意を払った上で定期的に更新を行っておりますが、ご利用時点での料金単価やサービスその他を保証するものではありません。
  • 政府による補助金が適用される際、その割引をシミュレーションに反映しています。一部の電力会社では適用外となる場合がございますのでご注意ください。
  • シミュレーションには、元々の定額割引が含まれていますが、特典ポイントや一部キャンペーンなどは計算に反映されていません。詳細はシミュレーター内の「特徴」説明や、各電力会社の公式サイトをご確認ください。
  • 燃料費調整単価、またそれに相当する電源調達調整単価などは、各電力会社の公表データに基づき毎月更新し、1年分の電気料金に反映しています。現在2026年10月の単価を基準として計算しています。
  • 再生可能エネルギー発電促進賦課金は、現在2025年度分の3.98円/kWhを基準に計算しています。
  • 「簡単シミュレーション」で表示される使用量と契約アンペアは、世帯人数別の一般的な目安(一人暮らし30A・1,920kWh/年、二人暮らし40A・3,360kWh/年、3人世帯40A・3,960kWh/年、4人世帯50A・5,040kWh/年)です。実際のご使用量とは異なる場合があります。
  • 自家発電設備や蓄電池の利用による料金の変動は、シミュレーション結果に反映されていません。
  • 継続して利用する場合の料金を試算しています。途中解約料や特定の条件で発生する料金は含まれていません。
  • 全国どの地域でもご利用いただけます。ただし、離島や集合住宅単位で一括契約されている場合は、料金プランの切り替えができない場合があります。
  • 電気とガスを併用している一般のご家庭向けに設計されています。
  • ご入力いただいた条件から、当社独自の前提条件に基づいて電力使用量を試算しています。本シミュレーションは参考目安であり、実際の支払額や節約額を保証するものではありません。
  • 当社では各料金プランやサービスの詳細についてのご質問にはお答えできません。直接各電力会社にお問い合わせください。
現在、条件に合うプランが見つかりませんでした。

まとめ:ソフトバンクは「電気」でも年間2,000億円超

AIやOpenAIへの投資で注目されるソフトバンクグループ。

その一方で、傘下のソフトバンク株式会社では、携帯電話やインターネットだけでなく、電気も販売しています。

2026年3月期の「でんき」の売上高は2,103億円。

コンシューマ事業全体の売上高3兆151億円に占める割合は約7%です。

通信会社が電気を販売するようになった背景には、2016年の電力小売全面自由化があります。

そして現在では、携帯電話やインターネットと電気を組み合わせたサービスを提供することで、通信と生活インフラの両方をカバーしています。

「ソフトバンク=携帯電話」というイメージが強い人も多いかもしれません。

しかし、その事業を少し細かく見てみると、年間2,000億円を超える電力ビジネスを展開していることが分かります。

AIやOpenAIへの投資が注目される今だからこそ、ソフトバンクが足元で展開する「電気」の事業にも注目してみると、同社の事業の広がりが見えてきます。