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【8月7日19時時点・随時更新】

沖縄県内の停電は20市町村・1万6940戸。16時のピーク1万8410戸から減少に転じ、復旧作業が始まりました。台風13号は19時時点で那覇市の北約90kmを時速15kmで西へ進んでいます。中心気圧935hPaの勢力は落ちておらず、沖縄が暴風域を出るのは8日夕方以降の見通しです。

沖縄の8月に電気が止まることは、単なる不便ではありません。エアコンが止まれば室内でも熱中症の危険があり、マンションでは断水も同時に起こります。まず現状を正確に押さえてから、やるべきことを順番に見ていきましょう。

沖縄の停電は1万6940戸|16時のピークから減少に転じました

沖縄電力の発表によると、停電は7日16時の1万8410戸をピークに、そこから減り始めています。

ピークは16時の1万8410戸でした

沖縄県内の停電戸数の推移(2026年8月7日・沖縄電力発表)

時点 停電戸数 状況
7日 6時 2,950戸 本島北部で発生
7日 14時 15,430戸 台風接近で急増
7日 16時 18,410戸 ピーク
7日 19時 16,940戸 減少(20市町村)

朝の2950戸から10時間で6倍まで膨らみ、台風の中心が本島の北へ抜けた夕方から減少に転じました。約1500戸が3時間で復旧した計算です。

市町村別|名護市が6750戸で最多

市町村別の停電戸数(8月7日19時時点・沖縄電力発表)

市町村 停電戸数
名護市 6,750戸
今帰仁村 2,710戸
本部町 2,220戸
国頭村 1,600戸
大宜味村 960戸
そのほか15市町村 合計 約2,700戸
合計 16,940戸(20市町村)

上位5市町村がすべて本島北部で、これだけで全体の8割を超えます。いっぽうで那覇市など本島南部・中部では大規模な停電は確認されていません。ただし那覇空港は終日閉鎖、ゆいレールと路線バスは終日運休となり、生活への影響は県全域に及んでいます。

※そのほか15市町村の戸数は、沖縄電力発表の合計から個別に判明している5市町村を差し引いた数です。

原因は台風13号「ドルフィン」|中心は本島の北を西へ抜けました

今回の停電の原因は、大型で非常に強い台風13号(ドルフィン)です。8月7日19時時点の状況は次のとおりです。

台風13号(ドルフィン)の状況(8月7日19時時点・気象庁発表)

大きさ・強さ 大型/非常に強い
中心位置 那覇市の北約90km(18時は名護市の北約50km)
中心気圧 935hPa(接近時から低下せず)
最大風速/最大瞬間風速 45m/s / 60m/s
進行 西へ 時速15km(21時には時速20kmへ加速の見込み)
暴風域の半径 北東側330km / 南西側185km

中心は抜けても、暴風域はまだ沖縄にかかっています

台風の中心が本島から離れたことで停電は減り始めました。ただし「中心が抜けた」と「風が収まった」は別です。この台風は暴風域の半径が南西側だけで185kmあり、これから240km前後まで広がります。気象庁の予想では8日6時に久米島の北西約80km、8日18時でも久米島の西北西約190kmと、まだ沖縄のすぐ西です。中心気圧935hPaという勢力もほとんど落ちません。

沖縄では「塩害」も停電を招きます

停電の直接の原因は、強風による電線の切断や、飛来物・倒木が電柱や電線に接触することです。加えて沖縄には本土にない要因があります。強い潮風が運ぶ塩分が電気設備に付着し、そこを電気が流れてショートを起こす「塩害」です。海に近い地域ほど起こりやすく、雨が少ないまま強い潮風だけが続くと発生しやすくなります。

復旧はいつ?作業は始まりましたが、完了は8日以降です

復旧はすでに動き出しています。16時の1万8410戸から19時に1万6940戸へ、3時間で約1500戸が回復しました。台風の中心が本島の北を抜け、風が弱まった地域から作業に入れるようになったためです。

ただし全面復旧はまだ先です。理由ははっきりしています。暴風のなかでは高所作業ができません。電柱に登る作業も、高所作業車を上げる作業も、風が強い間は作業員の命に関わるため実施できないからです。気象庁の予想を踏まえた見通しは次のとおりです。

  • 7日夜:風が弱まった地域から順に復旧が進みます
  • 8日日中:台風は久米島の西へ。沖縄はまだ暴風域に入っており、作業できる範囲は限られます
  • 8日夕方以降:暴風域を抜け、本格的な復旧作業に入れる見込みです

被害が集中する本島北部(名護市・今帰仁村・本部町)では、復旧が8日いっぱい、場合によっては週末までかかる可能性を想定しておくほうが安全です。「復旧作業が始まらない」のではなく「安全確保のために待機している」地域がある、という点を知っておくと見通しを立てやすくなります。

停電の最新状況を確認する方法

リアルタイムの停電状況は沖縄電力の停電情報公開サービスで確認できます。停電でスマホの電波も届かないときは、ラジオが頼りになります(ROKラジオ 864kHz/RBCiラジオ 738kHz/FM沖縄 87.3MHz。県内のコミュニティFM17局も地域別の停電情報を放送しています)。

停電したら今すぐやること4つ

停電が起きたら、次の4つを順番に行ってください。どれも数分で終わります。

① 家電のプラグを抜く

特にドライヤー、アイロン、こたつなど熱を出す家電と、パソコンなどの精密機器です。電気が復旧した瞬間に一斉に電流が流れると、スイッチが入ったままの家電から発火する「通電火災」が起こります。急に大きな電流が流れて家電が壊れることもあります。ブレーカーを落としておけばさらに安全です。

② 冷蔵庫の扉を開けない

扉を開けなければ、冷蔵室は約2〜3時間、冷凍室は半日程度は冷たさを保ちます。逆に、開け閉めするたびに冷気は逃げていきます。「何が入っていたかな」と確認するために開けるのが、いちばんもったいない行動です。停電前に中身をメモしておくと開けずに済みます。

③ 熱中症を防ぐ

真夏の停電でもっとも危険なのが熱中症です。しかも熱中症の多くは屋内で起きています。高齢者、赤ちゃん、ペットがいる家庭は特に注意してください。

  • うちわや扇子で風を送る
  • 冷凍庫の保冷剤や氷をタオルに包み、首元とわきの下を冷やす
  • 常温の水をこまめに飲む(冷たすぎる水は一気に飲めません)
  • 窓を開けて風を通す(暴風が収まってから)

室温が下がらないときは、我慢せず風通しのよい場所や公共施設へ移動してください。

④ 明かりは懐中電灯を使う(ろうそくは使わない)

ろうそくは絶対に使わないでください。強風で物が倒れたり、暗闇で人がぶつかったりして倒れると火災になります。懐中電灯かスマホのライトを使ってください。懐中電灯の上に水を入れたペットボトルを置くと、光が散らばって部屋全体が明るくなります。

停電の連絡先は、契約している電力会社ではありません

ここを間違える人がとても多いので、はっきり書きます。停電の連絡・確認先は沖縄電力です。いま契約している電力会社ではありません。

窓口は沖縄電力の停電専用ダイヤル

沖縄エリアの停電の連絡先

停電専用ダイヤル 0120-586-701(沖縄電力)
停電情報 沖縄電力 停電情報公開サービス(市町村別のリアルタイム状況)
やってはいけないこと 契約中の新電力に電話する。取り次ぎになるだけで時間を失います。24時間対応ではない会社もあります

新電力に切り替えていても、復旧の順番は変わりません

「安い会社に変えたから後回しにされるのでは」と不安になる方がいます。そうはなりません。電気を「売る」会社と、電柱や電線を「直す」会社は、法律上まったく別の役割です。新電力は電線を持っていないため、沖縄エリアの復旧は契約先がどこであっても沖縄電力が一括して行います。「契約者による差別的取扱いの禁止」も法令上の義務です。

そのうえで、沖縄で本当に気をつけるべきなのは復旧の順番ではなく次の2点です。

  • 市場連動型プランを契約していないか:市場連動型プランは災害後の需給がひっ迫した時期に単価が跳ね上がることがあります
  • オール電化住宅かどうか:停電すると給湯・調理・IHがすべて止まります。エコキュートの貯湯タンクのお湯は生活用水として取り出せる機種が多いです(飲用不可・取扱説明書を確認)

沖縄エリアの電気料金や電力会社の比較は沖縄電力エリアの電気料金・電力会社比較にまとめています。全国の停電の連絡先一覧は停電情報ページをご覧ください。

次の停電に備える3つの準備

沖縄では台風シーズンのあいだ停電のリスクが続きます。台風13号のあとにも台風15号が控えています。次に備える準備は3つです。

① スマホとモバイルバッテリーを満充電にする

停電中の情報収集はスマホが頼りです。台風の予報が出た時点で、スマホと予備バッテリーを100%まで充電してください。省電力モードにして通知を切ると、電池の減りが大幅に遅くなります。車のガソリンを満タンにしておくと、充電と冷房の避難先になります。

② 飲み水と生活用水を分けて確保する

マンションやアパートでは、電気式の加圧ポンプが止まって停電と同時に断水します。飲み水は1人1日3L×3日分が目標です。あわせて浴槽に水を張っておくと、トイレを流す生活用水になります。これは水道が使えるうちにしかできません。

③ ポータブル電源を検討する

扇風機、小型冷蔵庫、スマホの複数回充電をまかなえるポータブル電源があると、真夏の長時間停電でも体力を守れます。太陽光パネルつきなら停電が長引いても充電できます。加熱せずに食べられる食料と、カセットコンロとガス缶もあわせて用意してください。

よくある質問(FAQ)

沖縄電力によると、2026年8月7日19時時点で20市町村・1万6940戸が停電しています。朝6時は2950戸、14時は1万5430戸、16時に1万8410戸でピークを迎え、そこから減少に転じました。9割以上が沖縄本島北部に集中しており、名護市が6750戸で最も多くなっています。数字は刻々と変わるため、最新の状況は沖縄電力の停電情報公開サービスでご確認ください。

復旧作業はすでに始まっています。16時のピーク1万8410戸から19時には1万6940戸まで減りました。ただし沖縄電力は完了時刻を公表していません。暴風のなかでは高所作業ができず、沖縄が暴風域から出るのは8日の夕方以降の見通しだからです。被害の大きい本島北部では、復旧が8日いっぱい、場合によっては週末までかかる可能性があります。

契約中の電力会社ではなく、沖縄電力が窓口です。停電専用ダイヤルは0120-586-701、リアルタイムの停電状況は沖縄電力の停電情報公開サービスで確認できます。新電力に電話をしても取り次ぎになるだけで、24時間対応ではない会社もあります。

いいえ、契約している電力会社によって復旧の順番が変わることはありません。電気を売る小売会社と、電柱や電線を直す送配電会社は別の役割です。沖縄エリアでは契約先がどこであっても沖縄電力が一括して復旧を担当し、「契約者による差別的取扱いの禁止」も法令上の義務になっています。

マンションやアパートでは止まる可能性が高いです。多くの集合住宅は電気式の加圧ポンプで各階へ水を送っているため、停電するとポンプが停止して蛇口から水が出なくなります。まだ電気が使えるうちに浴槽へ水を張っておくと、トイレ用の生活用水として使えます。

扉を開けなければ、冷蔵室は約2〜3時間、冷凍室は半日程度が目安です。開け閉めするたびに冷気が逃げるので、停電中はできるだけ扉を開けないでください。ペットボトルの水を凍らせておくと簡易保冷剤になり、溶ければ飲料水としても使えます。

8月7日19時時点の停電は9割以上が本島北部に集中しており、南部・中部では大規模な停電は確認されていません。ただし那覇市では那覇空港が終日閉鎖、ゆいレールが終日運休、路線バスも全面運休となり、生活への影響は出ています。台風の中心は那覇市の北を西へ抜けましたが、暴風域はまだ本島にかかっているため、南部でも油断はできません。

まとめ|数字は動きます。連絡先と備えは動きません

停電の戸数は台風の動きに合わせて刻々と変わります。だからこそ、変わらない部分を押さえておくことが役に立ちます。

  • 8月7日19時時点の停電は20市町村・1万6940戸。9割以上が本島北部
  • 16時の1万8410戸がピークで、そこから減少に転じました
  • 台風の中心は本島の北を抜けたが、沖縄が暴風域を出るのは8日夕方以降
  • 復旧作業は始まったものの、北部は8日いっぱいかかる可能性
  • 連絡先は契約中の電力会社ではなく沖縄電力(0120-586-701)
  • 復旧の順番は契約している電力会社では変わりません

いまできるのは、冷蔵庫を開けないこと、水を確保すること、そして涼しさを保つことです。無理をせず、安全を優先してお過ごしください。

※停電戸数は沖縄電力発表(2026年8月7日19時時点)、気象データは気象庁発表(同日18時45分発表)に基づきます。台風の進路・勢力および停電の状況は変化するため、最新情報は沖縄電力・気象庁の発表をご確認ください。