一部アフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
電気代、今より安くなるか確かめませんか?
セレクトラのらくらく窓口が、ご家庭の使い方に合った電気・ガスのプラン探しを無料でサポートします。
ただいまセレクトラのらくらく窓口の受付時間外です(営業時間:毎日 9時~19時)。今すぐ切り替えたい方は、24時間ネットで申し込めるENEOSでんきをご検討ください。
きっかけは、電気を家庭まで届けるための送電線や配電線などの利用料金である「託送料金」の見直しです。
9月29日時点で、大手電力10社のうち9社が新しい電気料金を発表しています。各社が公表したモデルケースでは、月254円~590円の値上げとなっています。
なかでも沖縄電力では、モデル家庭の電気料金が月590円、6.4%の値上げ。東北電力では485円、5.9%、関西電力では407円、6.6%の値上げとなっています。
ただし、各社で電気使用量や燃料費調整額、再エネ賦課金などの計算条件が異なるため、単純に「どの電力会社が一番値上げした」と比較することはできません。
ここでは、2026年11月から何が変わるのか、大手電力各社の値上げ額と料金単価をまとめます。
2026年11月から大手電力の電気代が値上げへ
今回の電気料金の見直しは、2026年11月1日から実施される託送料金の見直しに伴うものです。
託送料金とは、発電所で作られた電気を家庭や企業まで届けるために利用する送電線・変電所・配電線などの設備の利用料金です。
電力会社が電気を販売する際には、こうした送配電網を利用するため、一般送配電事業者に託送料金を支払っています。
北海道電力も、託送料金の変動を電気料金に反映すると説明しています。北海道電力では、2026年11月1日から低圧・高圧・特別高圧の電気料金を見直す予定です。
つまり今回の値上げは、燃料価格が上昇したことによる燃料費調整とは別に、電気を送るための「ネットワーク利用料」の見直しが電気料金に反映されるものです。
大手電力9社で月254~590円の値上げ
9月29日時点で、新しい料金とモデル家庭への影響額を発表しているのは9社です。
大手電力9社のモデル家庭の電気料金(改定前・改定後)
| 電力会社 | モデル家庭の条件 | 改定前 | 改定後 | 月の増加額 |
|---|---|---|---|---|
| 北海道電力 | 従量電灯B・30A・230kWh | 11,115円 | 11,596円 | +481円 |
| 東北電力 | 従量電灯B・30A・260kWh | 8,204円 | 8,689円 | +485円 |
| 東京電力EP | 従量電灯B・30A・260kWh | 9,307円 | 9,561円 | +254円 |
| 中部電力ミライズ | 従量電灯B・30A・260kWh | 9,252円 | 9,647円 | +395円 |
| 関西電力 | 従量電灯A・260kWh | 6,175円 | 6,582円 | +407円 |
| 中国電力 | 従量電灯A・260kWh | 8,742円 | 9,105円 | +363円 |
| 四国電力 | 従量電灯A・260kWh | 8,894円 | 9,372円 | +478円 |
| 九州電力 | 従量電灯B・30A・250kWh | 6,876円 | 7,243円 | +367円 |
| 沖縄電力 | 従量電灯・260kWh | 9,174円 | 9,764円 | +590円 |
今回発表された9社では、モデル家庭の値上げ幅は月254円~590円となりました。
ただし、この数字は各社が設定したモデル家庭を比較したものです。
たとえば、燃料費調整額や再エネ賦課金を含む会社と含まない会社があるほか、電気使用量も230~260kWhなど異なります。
そのため、上表の増加額をそのまま「電力会社ごとの値上げ幅」として比較することはできません。
沖縄電力は月590円アップ
今回の発表の中で、モデル家庭の増加額が最も大きかったのが沖縄電力です。
従来の9,174円から9,764円となり、月590円、約6.4%の値上げです。
年間に単純換算すると、約7,080円の負担増となります。
沖縄電力のモデルケースでは、従量電灯で260kWhを使用し、10月分の燃料費調整額、再エネ賦課金、国の支援を含めて計算されています。
一方で、実際の家庭の電気料金は使用量や燃料費調整額などによって変わるため、すべての家庭で月590円上がるわけではありません。
東北電力は月485円、北海道電力は481円アップ
東北電力では、従量電灯B・30A・260kWhのモデルで、8,204円から8,689円へ。
月485円、約5.9%の値上げです。
北海道電力では、従量電灯B・30A・230kWhのモデルで、11,115円から11,596円となり、月481円の値上げとなっています。
北海道電力は2026年11月1日から料金を見直すことを正式に発表しており、11月分の料金については10月31日までの使用分と11月1日以降の使用分を分けて日割り計算するとしています。
関西電力は「6.6%」の値上げ
関西電力では、従量電灯A・260kWhのモデルで、6,175円から6,582円へ。
月407円、約6.6%の値上げです。
今回のモデルケースの中では、最も高い値上げ率となっています。
料金単価を見ると、最低料金が
522.58円 → 763.81円
と、241.23円上昇します。
さらに15~120kWhの電力量料金は20.21円/kWhから20.89円/kWh、120~300kWhは25.61円/kWhから26.29円/kWhへ、それぞれ0.68円/kWh上がります。
「基本料金」が大きく上がる電力会社も
今回の料金改定では、電力量料金だけでなく、基本料金や最低料金が大きく変わるケースがあります。
たとえば北海道電力の従量電灯Bでは、10Aあたりの基本料金が
418.00円 → 572.10円
となります。
中部電力ミライズでは、
321.14円 → 447.92円
へ。
九州電力でも、
316.24円 → 441.69円
へ上昇します。
一方、九州電力では電力量料金については各段階で0.04円/kWh下がります。
それでも基本料金の上昇などによって、250kWhのモデル家庭では月367円の値上げとなっています。
このように、今回の改定では「1kWhあたりの電気料金が全部大幅に上がる」という単純な仕組みではありません。
基本料金・最低料金と電力量料金の組み合わせによって、最終的な電気料金が決まります。
11月からの料金単価はどう変わる?
主な規制料金の単価をまとめると、以下のようになります。
北海道電力
北海道電力の料金単価
| 区分 | 改定前 | 11月1日~ |
|---|---|---|
| 基本料金(10A) | 418.00円 | 572.10円 |
| ~120kWh | 35.69円/kWh | 35.77円/kWh |
| 120~280kWh | 41.98円/kWh | 42.06円/kWh |
| 280kWh超 | 45.70円/kWh | 45.78円/kWh |
東北電力
東北電力の料金単価
| 区分 | 改定前 | 11月1日~ |
|---|---|---|
| 基本料金(10A) | 369.60円 | 410.71円 |
| ~120kWh | 29.62円/kWh | 31.01円/kWh |
| 120~300kWh | 36.37円/kWh | 37.76円/kWh |
| 300kWh超 | 40.32円/kWh | 41.71円/kWh |
東北電力では、電力量料金がすべての段階で1.39円/kWh上昇します。
東京電力EP
東京電力EPの料金単価
| 区分 | 改定前 | 11月1日~ |
|---|---|---|
| 基本料金(10A) | 311.75円 | 392.06円 |
| ~120kWh | 29.80円/kWh | 29.85円/kWh |
| 120~300kWh | 36.40円/kWh | 36.45円/kWh |
| 300kWh超 | 40.49円/kWh | 40.54円/kWh |
中部電力ミライズ
中部電力ミライズの料金単価
| 区分 | 改定前 | 11月1日~ |
|---|---|---|
| 基本料金(10A) | 321.14円 | 447.92円 |
| ~120kWh | 21.20円/kWh | 21.25円/kWh |
| 120~300kWh | 25.67円/kWh | 25.73円/kWh |
| 300kWh超 | 28.62円/kWh | 28.68円/kWh |
関西電力
関西電力の料金単価
| 区分 | 改定前 | 11月1日~ |
|---|---|---|
| 最低料金(~15kWh) | 522.58円 | 763.81円 |
| 15~120kWh | 20.21円/kWh | 20.89円/kWh |
| 120~300kWh | 25.61円/kWh | 26.29円/kWh |
| 300kWh超 | 28.59円/kWh | 29.27円/kWh |
中国電力
中国電力の料金単価
| 区分 | 改定前 | 11月1日~ |
|---|---|---|
| 最低料金(~15kWh) | 759.68円 | 983.37円 |
| 15~120kWh | 32.75円/kWh | 33.32円/kWh |
| 120~300kWh | 39.43円/kWh | 40.00円/kWh |
| 300kWh超 | 41.55円/kWh | 42.12円/kWh |
四国電力
四国電力の料金単価
| 区分 | 改定前 | 11月1日~ |
|---|---|---|
| 最低料金(~11kWh) | 666.89円 | 953.13円 |
| 11~120kWh | 30.65円/kWh | 31.42円/kWh |
| 120~300kWh | 37.27円/kWh | 38.04円/kWh |
| 300kWh超 | 40.78円/kWh | 41.55円/kWh |
九州電力
九州電力の料金単価
| 区分 | 改定前 | 11月1日~ |
|---|---|---|
| 基本料金(10A) | 316.24円 | 441.69円 |
| ~120kWh | 18.37円/kWh | 18.33円/kWh |
| 120~300kWh | 23.97円/kWh | 23.93円/kWh |
| 300kWh超 | 26.97円/kWh | 26.93円/kWh |
九州電力は少し特殊で、基本料金は上がる一方、電力量料金は0.04円/kWh下がります。
沖縄電力
沖縄電力の料金単価
| 区分 | 改定前 | 11月1日~ |
|---|---|---|
| 最低料金(~10kWh) | 643.05円 | 767.82円 |
| 10~120kWh | 40.20円/kWh | 42.06円/kWh |
| 120~300kWh | 45.74円/kWh | 47.60円/kWh |
| 300kWh超 | 47.72円/kWh | 49.58円/kWh |
東京電力EPは月254円アップ
気になるのが、東京電力エリアです。
東京電力EPは8月31日に、11月1日から託送料金の見直しを電気料金に反映する予定と発表しています。
9月29日には新しい料金単価も公表しており、従量電灯B・30A・260kWhのモデルで、9,307円から9,561円へ。
月254円の値上げです。
内訳を見ると、基本料金が935.25円から1,176.18円へ240.93円上がる一方、電力量料金の増加は13.00円にとどまります。
東京電力EPのモデルケースは、11月分の燃料費調整額(▲5.33円/kWh)と再エネ賦課金を含めて計算されています。
北陸電力はどうなる?
一方、北陸電力については、9月29日時点で今回の託送料金見直しに伴う小売電気料金の改定発表を確認できませんでした。
中国電力の資料では、北陸電力送配電は今回の収入見通しの変更申請の対象外とされています。
ただし、これは北陸電力に直接確認したものではないため、現時点では「北陸電力は値上げしない」と断定することはできません。
11月の電気代は「値上げ+燃料費調整」でさらに変わる
ここで注意したいのが、今回の託送料金の見直しだけで11月の電気料金が決まるわけではないことです。
家庭の電気料金には、基本料金や電力量料金に加えて、
なども影響します。
特に燃料費調整額は、原油・LNG・石炭などの価格によって毎月変動します。
実際、北海道電力では2026年11月分の低圧の燃料費調整単価が10月分から3.50円/kWh上昇しています。国の支援による値引きの影響もあるため、単純に「託送料金の値上げ分=11月の電気代の値上げ額」となるわけではありません。
つまり、11月の請求額は今回の託送料金改定だけでなく、燃料価格や政府の支援などによっても変わります。
電気代の値上げは「大手電力だけ」の話ではない
今回の託送料金は、送配電網を利用する電力小売事業者に関係する料金です。
そのため、今回の影響は大手電力会社だけに限られるものではありません。
新電力など、送配電網を利用して電気を供給している小売電気事業者についても、今回の託送料金見直しの影響を受ける可能性があります。
ただし、各社がどの程度を電気料金に反映するかは、それぞれの料金メニューや事業者の判断によって異なります。
「大手電力が値上げしたから、新電力もすべて同じ金額だけ値上げする」というわけではありません。
電気代が上がる11月、できる対策は?
今回の値上げは、家庭側でコントロールできるものではありません。
だからこそ、11月以降の電気代を抑えたい場合は、
「今契約している電気料金が本当に自分の家庭に合っているか」
を一度確認してみるのも方法です。
電力自由化によって、現在では大手電力会社以外にもさまざまな電力会社・料金プランがあります。
特に、
といった家庭では、料金プランを変更することで電気料金が変わる可能性があります。
ただし、電力会社を変更する場合は、単純に基本料金や1kWhあたりの料金だけを見るのではなく、燃料費調整額の上限、解約金、ポイント還元、セット割なども含めて比較することが重要です。
まとめ:11月から電気代の負担増に注意
2026年11月1日から、送配電網の利用料金である託送料金が見直されます。
これに伴い、9月29日時点で大手電力10社のうち9社が家庭向け電気料金の見直しを発表しています。
今回発表されたモデルケースでは、
月254円~590円の値上げ
となっています。
特に沖縄電力では月590円、北海道電力では481円、東北電力では485円の値上げとなりました。
ただし、各社でモデル家庭の使用量や燃料費調整額などの条件が違うため、この金額をそのまま各家庭の値上げ額として考えることはできません。
また、東京電力EPも9月29日に新しい料金を公表しており、モデル家庭では月254円の値上げとなっています。
これから秋冬にかけて暖房などで電気使用量が増える家庭も多くなります。
「11月から電気代が上がる」ことを前提に、今の電気料金プランを一度見直してみる価値はありそうです。