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電気メーターの不正改造詐欺が全国で発覚|「電気代が安くなる」の営業トークに要注意

Rei Rei 更新日:
「電気代が安くなる」「リース品を取り付ければ節約できる」——そんな営業トークをきっかけに、電気メーターを不正に改造し、電力使用量を実際より少なく計測させる事件が2025年以降、全国で相次いで発覚しています。岡山・香川・佐賀・島根の各県警が偽計業務妨害の疑いで捜査・逮捕を進めており、被害は複数の県にまたがっている可能性があります。
電気メーターに不審な部品が取り付けられている様子のイラスト

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手口 営業訪問で「電気代が安くなる」と持ちかけ、電気メーターに不正な部品や配線を取り付けて使用量を少なく計測させる
発覚地域 岡山県・香川県・佐賀県(福岡市内の店舗も被害)・島根県
適用容疑 偽計業務妨害(電力会社の計量業務を妨害したとする容疑)
主なリスク 発覚後の追加請求・刑事責任に加え、不正な配線による発熱・漏電などの火災リスク
消費者の対処法 その場で契約しない、業者の身分証と公式窓口を確認、不審な部品は電力会社へ相談

何が起きているのか

一連の事件に共通するのは、以下のような手口です。

  • 飲食店や小売店などを訪問し、「電気代が安くなる」「リース品を取り付ければ料金が下がる」といった営業をかける
  • 店舗に設置された電力会社の電気メーターに、本来ないはずの配線や部品を取り付ける
  • メーターの計測を狂わせ、実際の電力使用量よりも少なく表示させる
  • 店舗側はリース料などの名目で費用を支払う一方、電力会社は正しい料金を請求できなくなる

警察は、電力会社の計量業務を妨害したとして、偽計業務妨害の疑いで捜査・逮捕を進めています。

全国各地で発覚した事件

逮捕者の一部は複数の県にまたがって関与しているとみられ、単発の個人犯罪ではなく、組織的に営業活動を行いながら全国展開していた疑いが持たれています。

地域別の発覚状況

地域 店舗 手口・部品 対応状況
岡山県 岡山市内の和菓子店 本来接続されているはずのない銅線が見つかる 自称・小売電気事業者の男ら4人を逮捕
香川県 坂出市のパン店 岡山県警・香川県警の合同捜査で同種の不正改造を確認 3人を再逮捕、電気工事士の男1人を新たに逮捕
佐賀県 佐賀市の洋菓子店(メーター2基)、福岡市内の飲食店 「ENERGY SAVE」と称する不正な部品を取り付け 複数の容疑者を逮捕
島根県ほか 捜査中 同グループの関与が疑われる 島根県警が逮捕、余罪を捜査中

岡山県:和菓子店で不正な銅線が見つかる

岡山市内の和菓子店で、電気メーターに本来接続されているはずのない銅線が見つかったことから発覚しました。2024年12月から2025年9月頃まで、電力使用量が少なく計測される状態になっていたとされ、自称・小売電気事業者の男ら4人が偽計業務妨害の疑いで逮捕されています。

香川県:パン店の被害で合同捜査、電気工事士も逮捕

坂出市のパン店でも同様の不正改造が確認され、岡山県警と香川県警の合同捜査により、3人が再逮捕、新たに電気工事士の男1人が逮捕されました。犯行は2025年4月から2026年1月頃まで続いていたとみられています。

佐賀県:「ENERGY SAVE」の不正部品、福岡にも被害

佐賀市の洋菓子店で、電気メーター2基に「ENERGY SAVE」と称する不正な部品が取り付けられていたことが判明しました。2024年10月から2025年10月頃までの間、犯行が行われていたとされ、複数の容疑者が逮捕されています。福岡市内の飲食店でも同様の被害が確認されました。

島根県ほか:全国的な広がりを視野に捜査

上記のグループは島根県警にも逮捕されており、警察は全国各地で同様の犯行が行われていた可能性があるとみて、余罪を調べています。

なぜ危険なのか

不正な部品の取り付けや配線の改変は、電力会社に経済的な損害を与えるだけでなく、火災のリスクも指摘されています。

正規の手続きを経ない電気工事は、発熱や漏電などのトラブルにつながる恐れがあります。「電気代が安くなる」という言葉だけを信じて工事を許可してしまうと、経済的な被害に加えて設備そのものの安全性も損なわれかねません。

スマートメーター時代でも油断は禁物

全国的にスマートメーターへの切り替えがほぼ完了した現在でも、通信・データ面でのセキュリティは強化されている一方、メーター本体への物理的な細工という手口自体がなくなったわけではありません。電力会社は定期点検などを通じて、不審な部品の取り付けがないかを確認しています。

消費者が注意すべきポイント

  • 「電気代が安くなる」「リース品を取り付ければ節約できる」といった営業トークを持ちかけられても、その場で契約しない
  • 電力会社や送配電会社を名乗る業者が来訪した場合は、必ず身分証の確認や公式窓口への確認を行う
  • 契約中の電気メーターに見慣れない部品や配線がないか、気になる場合は電力会社に相談する
  • 少しでも不審に思ったら、契約前に消費生活センター(消費者ホットライン188)や電力会社の窓口に相談する

「電気代を安くしたい」という気持ちにつけこむ勧誘は、不正改造以外にも様々な形で存在します。市場価格連動プランなど、正規の新電力でも契約条件を理解せずに切り替えると後悔するケースがあるため、新電力に切り替える前に確認すべきリスクも参考にしてください。

特定の新電力に対して「怪しい」「やばい」と検索されるケースも多く、Looopでんきは怪しい?オクトパスエナジーは怪しい?といった記事で、実際の評判や注意点を確認しておくと安心です。

安心して電力会社を選びたい方へ
  • 不正な勧誘を避けるには、経済産業省に登録された正規の電力会社を、料金プランの仕組みまで理解したうえで選ぶことが重要です。
  • セレクトラでは毎月最新の料金単価を反映した電気料金のおすすめランキングを公開しています。

まとめ

2025年以降、電気メーターの不正改造事件は岡山・香川・佐賀・島根など複数県にまたがって発覚しており、警察は全国的な広がりを視野に捜査を続けています。「電気代が安くなる」という甘い言葉の裏に、詐欺的な手口が潜んでいる可能性があることを、消費者として認識しておく必要があります。

参考:山陽新聞デジタルKSB瀬戸内海放送佐賀新聞KBC九州朝日放送

よくある質問

契約者本人がメーターを開けて内部を確認することは通常できません。メーターの外側に見慣れない配線や部品が接続されていないか、また過去に「電気代が安くなる」と部品の取り付けやリース契約を勧誘されたことがないかを確認しましょう。心当たりがある場合は、契約中の電力会社や送配電会社(一般送配電事業者)の窓口に相談してください。

「自称・小売電気事業者」や「電気工事士」を名乗る人物など、正規の資格や登録の有無がはっきりしない業者が中心です。飲食店や小売店に「電気代が安くなる」と持ちかけ、リース料などの名目で費用を受け取っていたとされています。

まずは契約書の内容を確認し、消費生活センター(消費者ホットライン188)や警察に相談することをおすすめします。不正な部品が取り付けられている可能性がある場合は、電力会社や送配電会社にも連絡し、安全確認を依頼しましょう。

スマートメーターは通信・データ面のセキュリティが強化されていますが、メーター本体への物理的な部品取り付けという手口自体を完全に防ぐものではありません。電力会社・送配電会社による定期点検が、不審な取り付けを発見する主な手段になっています。

いいえ。新電力への切り替えなど、正規の手続きを経た料金プラン変更は詐欺ではありません。ただし、メーターへの部品取り付けや配線工事を伴う「リース契約」型の勧誘は、今回のような不正改造の手口と重なるため、特に注意が必要です。

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Rei

Rei 電気・都市ガス・プロパンガスに関する記事を担当。再エネやカーボンオフセットなど、環境に関わるトピックについても執筆。多様で複雑な電気・ガス料金プランについて、わかりやすく役に立つ情報を届けることを心がけています。2019年セレクトラ入社。

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