夏の電気代って平均どのくらい? - 効果的な節約方法もチェック

気になる夏の電気代。夏場一番活躍する家電といえばエアコン。エアコンのスイッチを押すたびに頭をふとよぎる電気代。エアコンの電気代は、恐れるほど本当に高いのか、また安く抑える方法はないのか考えてみます。
- エアコンの電気代はどのくらいかかるのでしょうか?
- 消費電力(W)と1kWhあたりの電気料金をかければエアコンの電気代は簡単に計算できます。
- 電気代を安くするなら、電気の切り替えをセレクトラに電話で相談(03-4520-9550)
電化製品の電気代の計算方法
どの電化製品でも、電気代を計算する方法は共通しています。エアコンの電気代がどのくらいになるのか実際に計算をする前に、どの電化製品でも使える「家電の電気代の計算方法」をご紹介します。
この基本的な計算方法を理解していれば、エアコンに限らず扇風機でも、こたつでも、除湿機でも電気代を計算することが可能ですよ。
電化製品の消費電力(W)に1kWhあたりの電気料金を掛け算するだけ
電気料金の計算には消費電力(W)が必要。。エアコンの消費電力は製品についているラベルか取説を確認しましょう。(写真はLED電球の消費電力)
まずは、計算をしたい電化製品の消費電力(W)を探しましょう。消費電力(ワットという単位が使われます。)は、その製品に通常記載があります。見えにくい場所にラベルが貼ってある場合がありますからどうしても、見つからない場合は取説等をご確認ください。
次に必要な情報は、現在契約の電力会社の電気料金、「1kWhあたりの料金単価」です。あとは、その製品の消費電力に「1kWhあたりの料金単価」を掛けるだけで必要な作業は終了です。基本的には、この掛け算だけで、その電化製品の1時間あたり電気料金を知ることができます。
ただし、1点だけ注意点があります。電化製品の消費電力には、W(ワット)という単位が使われいます。一方、電気料金は、「kW(キロワット)あたり1時間でいくら」という形で単価が設定されています。ですので、電化製品の消費電力、W(ワット)をkW(キロワット)に揃えてあげる必要があります。ちなみに、1000W(ワット)は、1kW(キロワット)です。
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エアコンだけでなく、どの電化製品でも以下の方法で1時間あたりの電気料金を計算することができます。
- その電化製品の消費電力(W)を調べます。
- 「消費電力(W)」に「1kWhあたりの電気料金」を掛け算します。
- ポイントː単位を揃えるのをお忘れなく - 電化製品の消費電力(W)をキロワットアワー(kW)にするのを忘れないように。1000W(ワット)=1kW(キロワット)です。
1kWhあたりの電気料金は電力会社によって異なります。 1kWh(キロワットアワー)あたりの料金単価は、電力会社によって異なります。電気代を安くしたいなら、今より安い電力会社を探して切り替えるのが確実で効果的です。
エアコンの電気代を実際に計算
エアコンだけでなく、どの電化製品でも使える電気代の計算方法をご紹介しました。続いて、具体的にエアコンの電気代が1時間どれくらいになるのかを計算してみます。
まず、エアコンの消費電力(W)を調べます。この消費電力は、エアコンの性能によって異なります。例えば6畳用のエアコンよりも10畳用のエアコンの方が、冷やす範囲が広い分、必要なる電力も大きくなり、よって消費電力(W)も増えます。某大手メーカーの10畳用のエアコンの消費電力を確認してみたところ、770W(冷房時)となっていました。お使いのエアコンによって、消費電力が異なりますから、ここではいったん、この数字を使って計算をしてみることにします。
続いて、1kWhあたりの電気料金を調べてみます。大手電力会社の電気料金は電気の使用量によって3段階になっており、しかも契約中の電力会社によっても異なります。ですから、ここではその平均をとって27円/kWhを採用します。
消費電力のワット(W)をキロワット(kW)に揃えてから掛け算をします。エアコンの消費電力、770W(ワット)をkW(キロワット)にすると0.77kWです。0.77kWに27円をかけると20.79円(1時間あたり)になります。
1時間あたりの電気代の計算式 電気代(円)= エアコンの消費電力(ワットをキロワットにする)×電気代単価(大手電力会社平均27円/1時間)
つまり、消費電力が770W(冷房時)とのエアコンであれば、夏は1時間当たり約21円電気代がかかるという計算になります。1時間あたりで考えるとさほど高くありませんが、エアコンを複数台所有している場合や、長時間エアコンを使えばその分電気代も高くなることが分かります。
この他電気代には「基本料金(最低料金)」もかかります。
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夏のエアコンの電気代 - 節約のため詳しい知識を紹介
ここまでエアコンの(1時間あたり)電気代を実際にどうやって計算するかを順をおって確認してみました。上記の計算方法で行くと1時間約21円となりましたが、実はエアコンの消費電力は使用条件によって上下します。
エアコンの電気代が気になる人は、節電・節約が気になっている人と考えれられますから、正確に夏の電気代の節約を実行してもらうためにもう少しだけ詳しいエアコンの電気代にまつわる情報をご紹介します。
エアコンの消費電力が上下する理由
実はエアコンの消費電力(W)は、一定ではありません。室内温度と設定温度の差が大きいほど、エアコンは頑張って温度を下げなくてはいけませんので、余計に消費電力(W)が必要になります。また、わりと涼しい日であれば、室内温度と調節したい温度の差も狭まります。ですから、エアコンの必要とする消費電力(W)も一日のうちでも、日によっても変わるというわけです。
温度によって変わるといういうわけですから、いつでもエアコンの1時間あたりの電気料金21円とは必ずしも言えません。実は冷蔵庫もエアコンと同じように室内の温度によって消費電力が変わるため、1時間あたりの電気代は一律で出すことはできません。一方、温度に左右されない、扇風機などは電気代は一定です。電球なども同様です。
実際のところエアコンの1時間あたりの電気代は、最小の場合だと3円、最大で21円くらいです。
季節 | 外気温 ⇒ (理想的な)設定温度 | 温度差 | 室温と室外の温度差は冬の方が大きい ⇒ 消費電力もその分多い |
---|---|---|---|
冬 | 例)1度 ⇒ 20度 | 19度 | |
夏 | 例)32度 ⇒ 28度 | 4度 |
冷房と除湿(ドライ)とではどちらがお得か
エアコンには、冷房機能のほかに除湿(ドライ)機能もついています。どっちのオプションがより節電になるの?電気代は安く済むのか?という疑問がよく話題になりますね。この問題についても決着をつけておきましょう。
除湿(ドライ)には、「冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があり、「再熱除湿」は「冷房除湿」機能よりも電気料金は約20%高くなります。一方、「冷房除湿」の場合は、普通の冷房と消費電力はほとんど変わりありません。よって電気料金も変わりません。
「再熱除湿」は、湿度”だけ”を下げるのが目的です。よって室温はいったん下げた温度をちょうどいい温度にまたあげてくれるのです。その分電気代が通常のドライ機能より少し高くなるわけです。「冷房除湿」だと、湿度も下がるが温度も下がるので寒く感じてしまう場合もあります。「温度は高くないけれど、とにかくジメジメしてかなわない。」そんな場合は通常よりも少し電気代はあがりますが、「再熱除湿」を利用した方が気持ちよく過ごせるでしょう。
リモコンに記載されているドライ機能が、「冷房除湿」なのか「再熱除湿」どららの機能を使用したものかはエアコン・メーカーによって変わるため取説をご確認ください。
電気代は電力会社によって違う
エアコンの電気代は、調整すべき温度差により消費電力も左右されて、電気代にも変化が起きるということを説明しました。「知らなかった、今までその点に気づいていなかった。」という人も多いかもしれませんね。
他にも電気代関係では、電気代が電力会社によって異なるということもまだまだ知らない人も多いようです。上記の計算式で使用した1kWhあたりの料金単価は、契約している電力会社によって異なります。ですから、夏のエアコンの電気代を下げるには、エアコンの使用時間を短くする、調整温度の差を減らす等の努力の他にも、電気料金の安い電力会社に契約を切り替えるということも効果的です。
また、電気代には本来は基本料金も含まれているのですが、基本料金のない電気料金プランを検討してみるのも良いでしょう。
加えて、電気代はお住まいの地域によっても異なりますので、現在お住まいの地域でサービスを提供している新電力を探す必要もあります。

エアコンを買い足すならアンペアにも注意

同時に使用するエアコンの台数が増えると、現在のアンペア容量では足りない可能性も。
エアコンが増えると現在契約中のアンペアでは足りなくなるかもしれません。アンペアは同時にどれだけ電気を使えるかを調整している単位です。足りないとブレーカーが頻繁に落ちる原因になります。アンペアが足りない場合は、電力会社に連絡をしてアンペアを増やしてもらいましょう。
アンペア(A)は、容量を増やすと基本料金があがるという点がややネックです。また、使用しているエアコンの台数が減った場合などはアンペアダウンで逆に基本料金を下げることも可能です。
電力自由化以降に登場した電力会社の中には、アンペア容量に限らず基本料金が0円のLooopでんき(公式サイト)というところもありますから、電気代比較のシュミレーションをしてみると良いでしょう。
契約アンペア | 10A | 15A | 20A | 30A | 40A | 50A | 60A |
東京電力 | 295.24 円 | 442.86 円 | 590.48 円 | 885.72 円 | 1180.96 円 | 1476.20 円 | 1771.44 円 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
北海道電力 | 341.00 円 | 511.50 円 | 682.00 円 | 1023.00 円 | 1364.00 円 | 1705.00 円 | 2046.00 円 |
中部電力 | 297.00 円 | 445.50 円 | 594.00 円 | 891.00 円 | 1188.00 円 | 1485.00 円 | 1782.00 円 |
九州電力 | 316.24 円 | 474.36 円 | 632.48 円 | 948.72 円 | 1264.96 円 | 1581.20 円 | 1897.44 円 |
ちなみに、電力会社の切り替えは、アンペア容量を現行の電力会社(大手電力会社)に依頼して増やしてもらってから行います。
夏のエアコンの電気代はどのくらい? - まとめ
夏のエアコンの電気代はだいたい1時間あたり21円と言うことが分かりました。しかしながら、実際には設定温度や室内温度によって変わるため、最小の場合だと3円、最大で21円くらいと覚えておきましょう。
エアコンの電気代は1時間あたりで考えると驚くほどは高くないことが理解できましたが、使用時間が長くなれば、その分エアコンの電気代もかさみますね。
エアコンの電気代を節電努力以外で下げたい場合は、電気料金の安いプランに切り替えることが有効であることもご紹介しました。真夏になる前に、今より安い電力会社を探して電力会社を切りかえておくと安心ですね。
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