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ステーションワゴンとは

ステーションワゴン(英:station wagon)は、セダンをベースに、屋根を車体後方まで伸ばして後席の背後に広い荷室を設けたボディタイプの乗用車です。荷室の後方にはリアゲート(ハッチ)を備え、たくさんの荷物を積み込めるのが特徴です。

セダン譲りの低い車高と低重心により、高速走行時の安定性や乗り心地に優れる一方で、SUVのような高い最低地上高や、ミニバンのような3列シートは基本的に持ちません。「セダンの走りと快適性」と「荷物の積みやすさ」を両立した実用性の高いカテゴリーといえます。

主なボディタイプの違い
ボディタイプ ベース 全高の傾向 特徴
ステーションワゴン セダン 低い 低重心で走行安定性が高く、荷室が広い
SUV 専用・クロスオーバー 高い 最低地上高が高く、悪路走破性や見晴らしに優れる
ミニバン 専用 高い 3列シートで多人数乗車に向く
セダン セダン 低い 独立したトランクを持ち、静粛性・快適性を重視

このように、ステーションワゴンは全高が低く抑えられている点が、後述する駐車場事情とも深く関わってきます。

いま起きていること|ステーションワゴンが再注目される背景

ステーションワゴンへの関心が再び高まっている背景には、いくつかの要因があります。

ひとつは、街中に似たようなSUVが増えたことへの反動、いわゆる「SUV疲れ」です。低く伸びやかなスタイルと、セダン譲りの走行安定性、そして荷室の広さを両立するワゴンが、個性や走りの質感を重視する層から再評価されています。

もうひとつは、都市部特有の駐車場事情です。マンションや商業施設の機械式駐車場は全高1,550mm以下という制限が設けられていることが多く、全高が1,600mmを超えるSUVは入庫できないケースがあります。全高が低いステーションワゴンは、この制約を受けにくい合理的な選択肢として見直されています。

このような関心の高まりは、中古車ポータルの人気ランキングや検索トレンドにもはっきり表れています。

ステーションワゴン人気車種ランキング(カーセンサー調べ/2025年)
順位 車種 メーカー
1位 レヴォーグ スバル
2位 カローラツーリング トヨタ
3位 シャトル ホンダ
4位 3シリーズ ツーリング BMW
5位 プロボックスバン トヨタ

※集計月により順位は変動します。

*出典:ねとらぼリサーチ「ステーションワゴンの人気車種ランキングTOP20」

ここで押さえておきたいのは、これはあくまで検索・中古車市場での注目度が再び高まっている段階だという点です。新車販売台数のレベルで見ると、2025年の販売上位はSUVスタイルのモデルが牽引しており、ワゴンが市場全体で「復活」したと言い切れる状況ではありません。

*出典:GOETHE「2025年で『最も売れた』クルマはこれだ!」

そもそも保険料は「ワゴンだから安い」わけではない

車選びで見落とされがちなのが自動車保険料です。「ワゴンは実用車だから保険も安いだろう」という思い込みは危険で、車種や中古車の選び方によっては、想定以上に保険料がかさむことがあります。

まず知っておきたいのは、自動車保険料は「ボディタイプ」で一律に決まるわけではないということです。保険料を左右する大きな要素のひとつに「型式別料率クラス」があります。これは、損害保険料率算出機構が、車の型式ごとに過去の事故や保険金支払いのデータをもとにリスクを分類し、クラスを設定する仕組みです。クラスは「対人賠償」「対物賠償」「人身傷害」「車両」の4つの補償ごとに設定され、普通・小型自動車では1〜17クラス(軽自動車は1〜7クラス)で、数字が大きいほど保険料は高くなりやすくなっています。普通・小型車ではクラス1とクラス17で、最大約4.3倍の保険料差が生じるとされています。

つまり、同じステーションワゴンでも、世代やグレードによって型式が異なれば料率クラスも変わり、保険料も変わってきます。「ワゴンだから安い/高い」という一括りの発想は通用しません。型式ごとの具体的なクラスは、以下の記事で人気車種を確認できます。

関連記事:型式別料率クラス人気車種ランキング|あなたの車は意外と高い?

ポイント

料率クラスだけで保険料が決まるわけではありません。保険会社は損害保険料率算出機構の参考純率をもとに、独自の料率や運転者の年齢・地域・契約条件を加味して保険料を設定します。同じ型式でも保険会社によって保険料は異なる点を覚えておきましょう。

落とし穴①|中古の輸入ワゴンは「本体が安い=保険料が安い」ではない

再注目されているワゴンのなかには、BMW 3シリーズ ツーリングやメルセデス・ベンツ Cクラス ワゴンといった輸入車も含まれます。新車では高額なこれらのモデルも、中古車市場では手の届く価格帯で流通していることが、人気の一因です。

ただし注意したいのが車両保険です。車両保険の保険料は料率クラスに加えて車両価格も反映されます。輸入車は部品代や修理費が国産車より高くなりやすいため、「車体は安く買えたのに、車両保険が想定より高い」という事態は珍しくありません。本体価格の安さは、必ずしも維持費の安さを意味しないのです。

落とし穴②|同じワゴンでも「型式」で保険料は変わる

料率クラスは車名やボディタイプではなく、型式ごとに設定されます。型式は車検証に記載されている、自動車を分類する公的な単位です。同じ「レヴォーグ」でも、世代やグレードによって型式が分かれ、それぞれクラスが異なります。

検討している車が決まったら、車名だけで判断せず、車検証に記載された型式を確認したうえで保険料を調べるのが確実です。

落とし穴③|中古車は「納車日から補償」を忘れずに

見落としがちなのが、補償の開始タイミングです。中古車は納車日から公道を走ることになるため、納車日から補償が始まるように、事前に保険契約を済ませておく必要があります。手続きが間に合わず、補償のない「空白期間」が生じると、万が一の事故で補償を受けられません。

乗り換えの場合は、現在の契約の等級の引き継ぎや切り替え手続きのタイミングを早めに確認しておきましょう。

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まとめ|ワゴンを買う前に確認したいポイント

ステーションワゴンは、都市部での使い勝手や走りの質感から再び注目を集めていますが、保険料は車種・型式によって大きく変わります。買う前に確認したいポイントは次の通りです。

  • 保険料は「ワゴンだから安い」わけではなく、型式別料率クラスで決まる
  • 料率クラスだけでなく、保険会社の独自料率や車両価格によっても保険料は変わる
  • 中古の輸入ワゴンは、車両価格や修理費の影響で車両保険が高めになりやすい
  • 車名ではなく、車検証の型式で保険料を確認する
  • 中古車は納車日から補償が始まるように事前に契約し、乗り換え時は等級の引き継ぎ手続きのタイミングを確認する

自動車保険の補償内容や保険料を見直したい場合は、複数社の一括見積もりを比較してみるのもひとつの方法です。検討している車の型式で実際に保険料を出して比較することが、後悔しないための一番の近道です。

出典

本記事の車種人気に関する情報は各メディアの集計をもとに2026年7月22日時点で整理したものです。料率クラスや保険料は型式・補償内容・保険会社によって異なるため、実際の保険料は必ず各社の見積もりでご確認ください。